“マン振りドライバー”復活 渋野日向子は2週連続Vへ「やるべきことをやれれば優勝できる」

“マン振りドライバー”復活 渋野日向子は2週連続Vへ「やるべきことをやれれば優勝できる」

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  • 更新日:2021/10/14
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2週連続優勝へ 渋野日向子が笑顔で最終調整|撮影:上山敬太

<富士通レディース 事前情報◇14日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6679ヤード・パー72>

前週の「スタンレーレディス」で2年ぶりの優勝を遂げた渋野日向子が、2週連続優勝をかけて挑む「富士通レディース」がいよいよあす15日(金)に開幕する。

渋野日向子、最新のドライバースイング【連続写真】

開幕前日の練習日、渋野はセカンドを想定してのラフからのショットや、10メートルを超えるロングパットも行うなど、入念にコースをチェックしながら18ホールを回った。

「2年前は、優勝した翌週は2週連続を考えてプレッシャーを感じていましたが、今はそんなこともありません。やるべきことは変わらず、今やっていることの継続。そして目の前の一打に集中すること。変わったことといえば、ドライバーのマン振りかな。ドライバーは振り切れています。春先のころと飛距離が違うのを見てほしい」と、渋野。

スタンレーレディスの優勝で証明したが、周囲を心配させていたスイング改造はいい方向に進んでいる。しっかりと迷いなく振り切れている。手元を低く抑えたトップからのスイングは、鋭く強い体の回転でクラブを振ることになる。それだけにクラブスピードを上げるためには、強化した体幹が必要。これまでコツコツと続けてきたトレーニングの効果が出て、スイングに必要とされる体ができあがってきたのだろう。それが「ドライバーのマン振り」という言葉になったのだ。

振り切ることの重要さは多くの選手が口にする。球を曲げ始めると、プロといえどもインパクトを合わせるようになってしまう。極端にいえば当てて終わりのスイングになったり、手で合わせにいってしまうのだ。“インパクトはスイングの通過点。フィニッシュまで振り切る”。簡単なようだが、これが不完全になってしまうことが少なくない。ほんの些細なことが原因となり、振り切れなくなるのだ。左右に球を散らばらせていた春先の渋野は、まさにそんな状態だった。だがすべては進化のため。変化の先に進化ありである。渋野はひたすら自身を信じて、目指すところを変えなかった。そこに渋野日向子という選手の一流があり、強さを生んでいるように思えてならない。

実は渋野は本大会に出場するのは初めて。ツアーデビューした2018年は、レギュラーツアーに出場したのは「アース・モンダミンカップ」の1試合のみ。翌19年は本格的に参戦し、国内ツアー4勝、「AIG女子オープン」優勝など大活躍したが、富士通レディースはスキップ。20年も米ツアー参戦のため欠場している。

練習ラウンドで回ったコースの感触はどうだったのか? 「グリーンは速く仕上がっていますが、止まらなくはない。ラフは長くはないけど、根が強くて難しそう。調子はやってみないと分からない感じではありますが、悪くはありません。スコアは3日間で2桁に持っていかないと優勝はできないかな。でも、やるべきことをやれれば優勝できると信じています」

前週の優勝コメントで、「2019年の渋野日向子を超えたい」と言っていたが、言い換えれば「新しい自分を見つけたい」ということだという。渋野は、そのスタート地点にやっと立てたのだ。「優勝の味はカレーせんべいの味かな」とも言っていた。それは甘美なものではなく、ちょっとピリッとしたものだったのだろう。この向上心がある限り、渋野の成長ロードはまだまだ続く。前週の優勝を見た盟友・稲見萌寧が「あなたが一番似合う場所」とインスタグラムでコメントをしていた。その言葉を見たときに「ドキッとしてうれしかった」と渋野は言う。

今週はもちろん、これからまた何度も、一番似合う場所に立った渋野日向子を見ることができるだろう。かつてのようにドライバーをマン振りしてしっかりと振り切る渋野の姿を見て、それが期待で終わらないことを確信した。果たして次の優勝は何味になるのだろう。

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