小池栄子「過去の仕事は全部誇り」 女優挑戦に嫌味受けても...恥じなかった初心

小池栄子「過去の仕事は全部誇り」 女優挑戦に嫌味受けても...恥じなかった初心

  • マイナビニュース
  • 更新日:2021/05/01
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●『ザ・ノンフィクション』で再び語りも「ショック」

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女優の小池栄子が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、2日に放送される『銀座の夜は いま…2 ~菜々江ママとコロナの1年~』。東京・銀座の一流クラブを経営する唐沢菜々江ママ(47)が、終わりなきコロナ禍で奮闘する姿を追った作品だ。

緊急事態宣言による営業休止に激減する客、そして店を離れていくホステスや従業員たち…次々にピンチに見舞われながらも前を向き続ける菜々江ママの姿を見て、小池は何を感じたのか。さらに、コロナ禍を経験しての自身の仕事への向き合い方の変化についても語ってくれた――。

○■終わらないコロナに「やり場のない怒りや悲しみ」

『ザ・ノンフィクション』では、ちょうど1年前の昨年5月3日にも、コロナに翻ろうされる菜々江ママを追った『銀座の夜は いま…』を放送。この時もナレーションを担当した小池は「第2弾をやるときがあれば、銀座の街は良い流れになってるんじゃないかという期待を持ちながら前回読んでいたので、今回の映像を見ながら『これが現実か…』とショックでしたね。やり場のない怒りや悲しみを感じました」と本音を漏らす。

それでも、その悲しみを言葉に乗せるのではなく、「客観的に淡々と読もうと思いました。主役は菜々江ママやホステス、従業員の皆さんだから、そこに自分が気持ちを込めて浸ってしまうのは違うんじゃないかと。それは視聴者の皆様が感じることですから、この部分は気をつけました」と意識した。

○■「男っぽいっすね」という褒められ方は…

前回の放送には大きな反響が寄せられたが、視聴者を惹きつける原動力は「菜々江ママだと思います」と断言。「店のスタッフの皆さんを『息子と娘たち』と呼んでいたりしましたけど、そういう思いでお仕事ができるって素晴らしいなって。コロナ禍で皆さんが日々大変な生活をしている中、やっぱり菜々江ママの“人間力”が見られるこの放送の1時間は、私も勇気をもらったので、すごく希望になるんじゃないかと思います」と、その魅力を分析する。

その上で、「私もクラブNanaeに飲みに行って会いたいですもん。『ナレーションやらせていただきました』ってご挨拶もしないと、礼儀正しいママが『挨拶来ないの?』って言ってるんじゃないかと思って(笑)」とも。

そんな菜々江ママに「勉強したいです」と熱望。「きっと菜々江ママの登場によってお店の作り方や振る舞い方が変わって、ホステスさんの地位向上にも影響があったと思うんです。随所随所で感じられる言葉遣いや『お客様に来ていただく』という精神、謙虚さというものは、どの仕事についても共通することだと思います。私たちもお客様に見ていただく仕事なので、そこで私は惹きつけられましたね」と魅了された。

そのリスペクトの気持ちをうまく言語化できないことに、もどかしさを覚えている様子。

「よく『気風(きっぷ)がいい』とか『男らしい』っていうのが女性の褒め言葉として使われますけど、そういうことじゃない気がするんですよね。『男っぽいっすね』っていう褒められ方って、私も同じ女性としてそんなに好きじゃないんですけど、あくまで菜々江ママは自分が“女性という生き物”であることにすごく誇りを持っている気がして。だから、なんて声をかけてリスペクトの気持ちを伝えたらいいのか難しい。私がもしホステスの仕事をさせてもらうとなったら、その言葉が審査の第一段階な気がします(笑)」

●恨みつらみや悔しさだけで走ると間違った方向に
埼玉・春日部のスナックで夜の世界へ足を踏み入れ、25歳で銀座の店でナンバー1になり、29歳でママに。クラブだけでなく、美容事業の経営にも乗り出し、さらには動画やSNSで発信するなど、コロナ禍でも止まることのない菜々江ママのバイタリティはどこから来るのだろうか。小池は「やっぱり自分の仕事が好きで、誇りを持っていることだと思います」と見る。

「全然職種は違うんですけど、私は女優をやり始めた時期に『グラビアをやってた人が…』とかいろいろ言われて、『何でそういうこと言うんだろう?』ってきょとんとしてたんです。私は過去の仕事にも全部誇りを持ってやっていたから。きっと、菜々江ママも『春日部? 田舎のスナックでしょ?』とか、嫌味を言われていたと思うんです。それを受けて、恨みつらみや悔しさだけで走ると間違った方向に行って、嫌な奴になる可能性もあると思うんですけど、そっちにパワーを注ぐんじゃなくて、『何を言われたって私は恥じてないわよ!』という初心への誇りが根底にあるから、何をやっても腐らないんじゃないかなっていう気がしています」

さらに、「自分に自信を持つとか、誇りを持つってなかなか難しいし、意識しないとできないことだと思うんです。でも、それを繰り返すことで、いつの間に気持ちの強い人間になって、堂々とした立ち居振る舞いになるものだと思うので、菜々江ママにもっともっと過去のエピソードを聞きたいですね」と、興味とリスペクトが尽きない。
○■舞台で思いがけず涙「この仕事が好きなんだ」

1年以上に及んでいるコロナ禍だが、その中での自身の変化を聞くと、「生活の中でいかに無駄が多かったんだなと思って、シンプルになりました」という小池。それに加え、「自分は仕事に依存してる部分があったなと気付かされました」とも語り、仕事への向き合い方を見つめ直す機会になったようだ。

「1度目の緊急事態宣言のときに、みんなガッツリ休んだじゃないですか。あのときに、仕事をしていない自分の生き方というのを、すごく考えましたね。その結果、この仕事を離れたとしても、ちゃんと自分の人生を生きていく考えを持たないといけないなと思って、頭の中がすっきりしたんです。その分、仕事の大切さとか、自分がこの仕事を好きなんだって、改めて思えるようになりました」

特にそれを感じたのは、先日まで上演された舞台『日本人のへそ』でのこと。「千秋楽で涙が出たんです。今までは終わったら『ウェ~イ!』『やったー!』っていう達成感とかうれしさが大きかったんですけど、お客様を見たら感謝の気持ちと、自分はやっぱり舞台が好きなんだという思いになって。舞台で泣いちゃったのは新人のとき以来初めてで、自分でもびっくりしました」と、心境の変化を明かしてくれた。

●小池栄子1980年生まれ、東京都出身。98年にドラマデビュー。08年には主演映画『接吻』で毎日映画コンクール女優主演賞など、11年『八日目の蝉(※)』でキネマ旬報ベスト・テン助演女優賞など数多くの賞を受賞、16年には舞台『グッドバイ』で読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した。女優として数多くのドラマ、映画、舞台に出演し、『カンブリア宮殿』(テレビ東京)、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ)ではMCを担当。今年は映画『地獄の花園』『いのちの停車場』(いずれも5月21日公開)、来年には大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)が控える。(※)蝉は、虫へんに単の旧字体

中島優

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