車いす利用者の目線でJR姫路駅から世界文化遺産・国宝姫路城までの道のりの楽しみ方を紹介する「ひめじユニバーサルMap 大手前通り編」をNPO法人「コムサロン21」(兵庫県姫路市呉服町)が作成した。同法人の前川裕司理事長(68)は「車いすを利用する人も気軽に姫路を訪れてほしい」と期待を寄せる。

完成した「ひめじユニバーサルMap」。車いすでも利用できる飲食店などを掲載している=コムサロン21
コムサロン21は、身体障害者らが心置きなく観光を楽しめるようユニバーサルツーリズムの推進に取り組んでおり、2019年には、階段や段差の多い姫路城内の案内地図をまとめた。
地図の利用者から「駅から姫路城までのトイレの場所を知りたい」などの声が寄せられ、ポストコロナで入城者の復調が見込まれるため、駅と城をつなぐ大手前通り編も制作した。
今回は、車いす利用者に駅から姫路城まで移動してもらい、「電動車いすが充電できる場所を知りたい」「車いすでは飲食店に入りづらい」などの声を反映した。車いす対応の飲食店を明示したほか、車いすの貸し出し場所や対応トイレ、バス・タクシーの利用法を掲載。大手前通りに並ぶ21体の彫刻のタイトルや設置場所も載せている。
前川理事長は「書写山など市内観光地のマップも作り、障害がある方でも安心して観光できる環境づくりを進めたい」としている。
同駅構内の姫路観光なびポートで無料配布中。コムサロン21のホームページでダウンロードできる。同法人TEL079・224・8803