今すぐマネできる富裕層の特徴とは

「名家3代続かず」という言葉があります。
『お金持ちの家は3代までで続かない。初代の苦労をみてきた2代目は財産を守ろうとするが、3代目は生まれた時から裕福でぜいたくに育っているのでその財産を食いつぶしてしまう』
以上のような意味で使われます。
なかには孫の代まで豪遊しても使い切れないほどの資産をもつケタ違いの富裕層もいますが、無駄遣いしない事を心がけている身近な富裕層は意外と多いものです。
今回は、そんな堅実庶民派の富裕層が意識している節約ポイントについてお話したいと思います。
【金融庁の資料から学ぶ】貯蓄と投資の違い、あなたは説明できる?
富裕層の共通点1. 価格より「価値」を優先する
ひとつ日常的な例を挙げると、新しい服が欲しいと思ったときには「素材」「デザイン」「価格」などいくつかの要素が購入の決め手になるでしょう。
その際、お金持ちの人は「生地はペラペラだけど1番値段が安いから」という理由で買うのではなく「この素材でこの値段なら買う価値がある」というものを買う傾向にあります。
これは洋服の生地にこだわっているという話しではなく、高いものでも安いものでも基本的には「納得感」を重視しているということです。

出典:金融庁「投資の基本」
人それぞれ、こだわりたいもの物と実用性を優先する物の違いはありますが、ムダなものや値段よりも価値の低いものは買わないという点は積極的にマネしたいですね。
富裕層の共通点2. 同じ物にお金を払うなら「安く買える方法」で
一見すると好きな時に好きなことをしているように見えるお金持ちの人たちも、実はしっかり損得を考えた計画を立てていたりします。
お金持ちの趣味として思い浮かべる人が多いゴルフ・旅行を例にすると、この2つには「同じ場所でも行く日で料金が大きく違う」という共通点があります。
平日と土日祝では料金が2~3倍変わるような所には、「もったいないから」平日に行くというのもあるあるです。
また、旅行に行く場合も毎度違うホテルや旅館に泊まってバラエティを楽しむよりも、一定の宿泊施設に泊まることが多いのも特徴です。
地域ごとに決まった宿泊先にすることで「なじみの顧客」としてより質の高い接遇を受けたり、会員サービスでお得に旅行を楽しんだり、効率的なお金の使い方をしています。
富裕層の共通点3. 買ったものをムダにしない
節約が続かない人は「節約は欲しい物を我慢しないといけなくてしんどいもの」と思っていることが多いのですが、日常生活でもちょっとしたコツで節約できるものがあります。
それは、「冷蔵庫の食材をムダにしない」ことです。
意外かもしれませんが、堅実派のお金持ちは賞味期限切れで食材を捨てることが少ないとう特徴があります。
また、来客から食べきれない贈答品をもらったら周囲の人に気前よくお裾分けします。
次に会った時には相手からお返しの手土産をもらうなど「良い気が循環する」行動が多いともいえるでしょう。
本当なら食べられたものをダメにして買い直すのは無駄遣いですし、自分が買ったもの以外でも「ムダに捨てる」ことを減らすように意識すると節約も苦ではなくなるかもしれません。
富裕層になるには「足るを知る」ことも大切
今回は、富裕層でなくてもマネできそうな節約のポイントをお話してきました。
日々、節約やお得なポイント活動をがんばって疲れてしまう人もいるでしょう。
特別なことをしなくても、「自分にとって本当に必要なものを知る」「我慢よりもムダを減らす」。
節約のコツは思っているよりシンプルなのかもしれませんね。
参考資料
尾崎 絵実