ビール大手、「初」商品で新規ユーザー獲得へ 10月の酒税率改定を見据え

ビール大手、「初」商品で新規ユーザー獲得へ 10月の酒税率改定を見据え

  • 日本食糧新聞電子版
  • 更新日:2023/09/19

大手メーカー4社の2023年下期ビール戦略が出そろった。10月1日の酒税率改定を見据えた“日本初”を冠した商品の発売など意欲的な施策が目立つ。各社が強みを生かした新ブランドを相次いで投入。カテゴリー間でのユーザーの流出入や新規顧客の獲得が見込まれ、市場の再活性化へ重要な鍵を握るシーズンとなりそうだ。

アルコール度数軸の新手を打つのがアサヒ。3.5%の“ミドルレンジアルコール帯”の「スーパードライ ドライクリスタル」を10月11日に発売する。5%が大部分を占める日本のビール市場に変化を起こせるか注目される。

No image

左から「パーフェクトサントリービール〈黒〉」、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」、「サッポロ生ビールナナマル」、「一番搾りやわらか仕立て」

一方、キリンは若者にも飲みやすいやさしい口当たりの「一番搾り やわらか仕立て」(同10日発売)、クラフトビールでは香りの着目した「スプリングバレー ジャパンエール〈香〉」(同24日発売)で、ビールの多様な魅力の訴求を加速する。

サントリーは日本初の糖質ゼロの黒ビール「パーフェクトサントリービール〈黒〉」を同3日、同様にサッポロは日本で初めてプリン体と糖質を7割カットした「サッポロ生ビール ナナマル」を同17日に発売する。

単月で多数の商品が登場するため小売店頭でも売場が活気づくことは確実。また、税率改定ではビール系新ジャンルが増税となることで、これまで機能性を新ジャンルに求めていたユーザーがビールに手を伸ばすタイミングともなる。2026年のビール類酒税一本化に向け市場の構造変化が一気に進む可能性も秘める。

調査会社によると前回2020年の減税以降、缶ビールの購入者は14%増加。業務用の回復、新ジャンルの増税による規模縮小もあり、「これまでになくビールの存在感が際立つ」(大手卸)。コロナを経て各種イベントの復活に沸く今下期の酒類業界で、市場の活性化への起爆剤としてビールにかかる期待は大きい。

投稿ビール大手、「初」商品で新規ユーザー獲得へ 10月の酒税率改定を見据え日本食糧新聞電子版に最初に表示されました。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加