(WBC準々決勝、米国9―7ベネズエラ、18日、マイアミ)連覇を狙う米国が逆転勝ちでベネズエラを下した。19日(同20日)の準決勝でキューバと対戦する。
劇的勝利で米国が2大会連続4強入りを果たした。
両軍メジャー選手が名を連ねる一戦。初回、米国は先頭ベッツ(ドジャース)から5連打で3点の先制に成功。直後の一回裏にアラエス(ツインズ)の2ランで1点差に詰め寄られたが、四回ベッツの犠飛、五回にはタッカー(アストロズ)がこの日3安打目となる右越えソロを放ち5―2とした。
しかしその裏に2番手バード(ロッキーズ)が3四死球と安打で失点を許し1死も取れず降板。さらに3番手アダム(レイズ)がペレス(ロイヤルズ)に同点二塁打、続くアクーニャ(ブレーブス)の犠飛で逆転を許し、七回にはアラエスにこの日2本目の本塁打を浴び2点差に広げられた。
それでも終盤八回、無死満塁と絶好のチャンスを作ると、9番ターナー(フィリーズ)がカウント0−2から左翼席へ逆転満塁弾を放った。九回はプレスリー(アストロズ)が打者3人で抑えた。
デローサ監督はターナーの劇的満塁弾に「爆弾のようなすごい一発、打った瞬間、選手とコーチ含めた約35人の意識が一瞬飛んだ。とにかく最高の瞬間だった」と興奮気味に話し、この日の一戦を「今まで関わった中でも最高な試合の一つ、両チーム才能に溢れたメジャー選手たちによる、特別な、特別な試合だった。両軍をとてもリスペクトしている」と気持ちを込めて振り返った。
休みなしで翌日に控える準決勝先発はメジャー通算195勝の41歳のベテラン、ウェインライト(カージナルス)に決定。最強打線とのコンビで2大会連続の決勝進出を狙う。
◆逆転満塁弾で試合を決めたターナー 「甘く入った球(チェンジアップ)をうまく打てた。とにかく勝つことにこだわっている。それを導けてよかった。これまでプレーした中で、一番熱気がすごかった」