
シリーズでお伝えする「未来をここから」、12日は「食文化」の未来です。江戸時代から続く「江戸東京野菜」を次の世代に伝える取り組みとは。
江戸東京野菜の一つで、東京・練馬区が誇る野菜といえば「練馬大根」です。
実は練馬大根は年々、生産者が減り続け、現在は20軒ほど。今ではほとんど出回ることのない希少な品種です。
普通の青首大根の倍近くあるという練馬大根。農家の高齢化で長いダイコンを抜く作業が大変になり、多くの大根農家が青首大根に移行していったといいます。
渡戸さんは江戸東京野菜を残そうと、自家製のたくあん漬けや区に練馬大根を提供し、学校給食のメニューとして出すなど練馬大根を残す活動を続けています。
今が旬のネギにも存続の危機が迫っていました。
東京・足立区の江戸東京野菜の一つ、「江戸千住ネギ」。関東では5軒の農家しか残っていないといいます。
育てるのが難しく、多くの農家は均一に育つ品種改良したネギに移行していったといいます。
内田さんは江戸千住ネギを残そうと、ネギ卸の会社と一緒にある活動を続けていました。
「ネギ坊主」と呼ばれるネギの花から取れる種を地元の小学校に提供して栽培。江戸千住ネギを未来に残す活動は今も続いています。