長男くんが生まれてまもないころ、お義母さんが猫を放し飼い状態で飼い始めました。夫が注意しても、お義母さんは一切受け入れないまま月日は流れ……gachaさんは2人目を妊娠し、長男くんは4歳になりました。お義母さんの猫に汚れた爪で引っかかれた長男くんは、帰宅後も傷口が腫れたることもなく、体調の変化もありません。夫にも義母宅でのできごとを説明すると、「パパが猫を叱っとくからな」と言って長男くんを慰めました。しかしgachaさんは、猫を叱っても意味がない、根本的な問題は猫の後ろに立ってる人だと思っていて……?
gachaさんは長男くんが猫に引っかかれたことが気がかりで、気づいたら朝から晩まで猫のこと考えていました……。お腹の赤ちゃんにストレスは良くないと思いつつ、 “長男くんを守らなきゃ”と思うと、ついネットで検索してしまうgachaさん。
すると、「妊婦は……」と書かれた猫に関する記事を発見してしまい……?
義母宅での自分の行動を思い返すママは血の気が引いて…









妊婦に関する猫の記事を見つけたgachaさん。
“トキソプラズマ”“胎児に悪影響”……そんな言葉を見て、震えが止まらなくなり、思わず飛び起きました。
落ち着け……落ち着け……。
私……この前猫のトイレの砂替えした……よね。
素手でトイレの砂を替え、マスクをせず咳き込んで砂埃が口に入りそうだったことを思い出すgachaさん。
どうしようもない不安と後悔に襲われるのでした……。
※猫の排泄物にはトキソプラズマ ゴンディという原虫(寄生虫)が潜んでいる場合があります。トキソプラズマに感染した猫の排泄物や、汚染された土や水に触れると、人間も感染する場合があります。
※猫の排泄物の中にトキソプラズマが排出されるのは、猫が初めてトキソプラズマに感染したときだけです。注意が必要なのは「トキソプラズマに感染して2週間以内の猫」と「トキソプラズマに感染していない猫=今後感染の可能性がある猫」なので、妊娠した場合は飼っている猫がトキソプラズマに感染したことがあるかどうか、動物病院で調べましょう。
※トキソプラズマに感染したことのないママが妊娠中に初めて感染すると、流産やおなかの中の赤ちゃんが亡くなってしまうこともあります。また、胎盤を通じておなかの中の赤ちゃんにトキソプラズマが感染してしまう可能性があります。
※おなかの中の赤ちゃんもトキソプラズマに感染した場合、約10%の赤ちゃんが「先天性トキソプラズマ症」を発症してしまいます。先天性トキソプラズマ症は、精神遅滞、視力障害、脳性麻痺など、さまざまな重い症状をもたらすことがあります。
gachaさんの場合はお義母さんの猫ですが、猫を飼っていて妊娠した場合には、妊婦さんのトキソプラズマの抗体価を検査しましょう。妊婦さんがすでにトキソプラズマの抗体があれば、再び感染することはありません。
また、妊娠を理由に飼い猫を手放す必要はありませんが、猫はできるだけ部屋で飼い、猫のトイレの砂は、妊婦以外の人が毎日交換しましょう。万が一、妊娠中に自分が処理しなければならないというときには、使い捨て手袋やメガネ等でを装着し、作業の後はしっかり手を洗いましょう。猫のトイレ処理は24時間以内におこなうことで感染率を抑えることができます。また、妊娠中は新しい猫を飼うのはやめておきましょう。
gachaさんのマンガはブログやInstagramで読むことができます。ぜひチェックしてみてくださいね!
著者:マンガ家・イラストレーター gacha
ベビーカレンダー編集部