【がん保険】3つのメリットと選び方のポイント「先進医療費」は平均いくらかかる?

【がん保険】3つのメリットと選び方のポイント「先進医療費」は平均いくらかかる?

  • LIMO
  • 更新日:2022/09/23

がん保険の注意点も解説

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日本人の2人に1人が生涯何らかのがんにかかるといわれており、そのくらいがんは身近な病気となっています。

がんになった時に多くの人が心配になるのが「お金」のことでしょう。

「がんで治療費が高額になったら…」「がんで働けなくなったら…」こうした事態に備えるために「がん保険」があります。

ここではがん保険の3つのメリットと選び方のポイントを解説します。がん保険を検討している人はぜひ参考にしてください。

【画像】がん保険の内容や、先進医療費にかかる費用、部位別の上皮内新生物(上皮内がん)と診断されるケース(出所:生命保険文化センターなど)

がん保険の3つのメリット

がん保険は医療保険の一つですが、病気やケガ全般を保障する一般的な医療保険と比べてがんに特化しているため、保障が手厚くなっている部分があります。

がん保険の3つのメリットを確認しましょう。

がん保険のメリット1.がんと診断された時に受け取れる「診断給付金」がある

一般的な医療保険は入院と手術をした時に給付金を受け取れますが、がん保険はがんと診断されたときに受け取れる「診断給付金(診断一時金)」があり、初回のみ受け取れるタイプと、複数回受け取れるタイプがあります。

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出所:生命保険文化センター「がん保険」

複数回受け取れるタイプには、1年に1回や2年に1回など一時金が受け取れる頻度が設定してあります。

がんと診断されただけでまとまったお金を受け取ることができるので、治療のたびに申請する煩わしさがなく、また用途の制限もないため、がんの治療が長引き、働くことができなくなった場合に生活費としても活用できます。

診断給付金の額は50万円〜200万円が多くなっていますが、10万円単位で自由に設定できるものなど、商品によってさまざまです。

がん保険のメリット2.入院した日数分だけ無制限に入院給付金が支払われる

一般的な医療保険の入院給付金には、入院1回あたりの支払い限度日数が設けられています。

がん保険の場合は、通常、支払い限度日数が無制限となっています。これは再発や転移に対応できるようにするためです。

ただ、最近の傾向として、がんのみならず、入院日数は短くなってきており、通院による治療にシフトしてきています。そのため、通院給付金も無制限に支払われるタイプの商品を選んでおくとよいでしょう。

がん保険のメリット3.高額な治療費に対応できる

がん保険には放射線治療給付金、抗がん剤治療給付金など、がん治療に欠かせない治療を対象とした給付金があります。

これは、通院のみの治療であっても支払い対象となるものがほとんどです。月1回10万円など所定の額を回数無制限で受け取れるタイプのものが多くなっています。

これらの治療の多くは保険適用となっているので、治療費が高額になっても高額療養費制度によって、所得によって決められている自己負担限度額を超えた分は戻ってきます。しかし、保険適用外の治療もあるので、給付金が助けになります。

がん先進医療特約を付ければ、がん治療にかかわる先進医療を受けた時に給付金が支払われます。先進医療にかかる技術料は保険適用外であるため、高額な治療費がかかってしまいます。

厚生労働省の調査によると、1件あたりの技術料の平均額は陽子線治療で約265万円、重粒子線治療で約320万円となっています(※)。
※厚生労働省「令和3年6月30日時点における先進医療に係る費用」

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出所:生命保険文化センター「先進医療とは? どれくらい費用がかかる?」

先進医療給付金は自己負担となる先進医療の技術料と同額が保障されますが、通算2000万円など支払い限度があります。

先進医療については、通常の医療保険でも比較的安い保険料で先進医療特約を付けることができます。がん保険に付加されている先進医療特約は、がんに関連する先進医療のみが対象となるので注意が必要です。

※保障内容は保険商品によって異なるため、がん保険すべてに当てはまるものではありません。商品ごとの保障内容は各保険会社のHPなどでご確認ください。

がん保険の選び方のポイント3つ

がん保険は各保険会社からさまざまな商品が出ています。がん保険を選ぶ時に、確認しておきたいポイントをまとめましたので、ニーズに合わせて選択しましょう。

がん保険の選び方のポイント1.「上皮内新生物」の保障があるか

がん保険のメリットで挙げた「診断給付金」は、がんと診断された時に受け取ることができますが、どこまでをがんの範囲とするかは保険商品によって違いがあります。

主にがんを分類する時には「悪性新生物」と「上皮内新生物」とに分けられます。

「上皮内新生物」とは、がん細胞が上皮と呼ばれる細胞の内側にとどまっているものを指します。上皮の下には「基底膜」があり、これを突き破ってがん細胞が奥深くまで浸潤した状態が一般的ながん「悪性新生物」となります。

つまり「上皮内新生物」はがんの初期段階を指し、転移する可能性は低く、治療によって完治が見込める状態といえます。こうしたことから「上皮内新生物」を保障の範囲に含めない、あるいは保障を薄くしている保険商品があります。

国立がん研究センターの調査によると、上皮内新生物(上皮内がん)と診断されるケースは全部位では10.1%ですが、子宮では44.0%、子宮頚部では、65.1%と女性特有のがんで割合が多くなっています。(※)

※国立がん研究センター「全国がん罹患モニタリング集計 2015年罹患数・率報告(平成31年3月)」

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出所:国立がん研究センター「全国がん罹患モニタリング集計 2015年罹患数・率報告(平成31年3月)」

これらのがんを心配される場合は、上皮内新生物が保障範囲となっているものを選ぶとよいでしょう。

がん保険の選び方のポイント2.再発にも対応できるか

がんは再発リスクが高い病気なので、1回きりの給付金ではカバーできないことがあります。そこで、診断給付金が初回のみなのか、何回でも受け取れるのかは重要です。

保険商品には「初回のみ、1年に1回、2年に1回」など給付金が受け取れる頻度が設定してあります。長引く治療や再発にも対応できるように回数無制限のものを選ぶとよいでしょう。

また、がんの場合は、退院後も放射線治療や抗がん剤治療などで通院するケースが多いので、通院保障があるものを選びましょう。

がん保険の選び方のポイント3.保険料が適切か

当たり前のことですが、がん保険はがんになった時にしか役に立ちません。そのため、保障を手厚くしすぎると、保険料が高くなり、がんにならなかった場合には保険料がすべて無駄になります(掛け捨ての場合)。

診断給付金はがんと診断された時にまとまったお金が入るため、金額が高いものを選びたくなりますが、当然保険料も高くなるので、毎月の負担を考えて決める必要があります。

がん以外の病気になった場合も考えて、すべてをカバーできる医療保険にがん保険をプラスする形で検討するのがベストです。

ただし、保障が重複しないように気を付けましょう。すでに加入している医療保険に特約としてがんの保障を付けられる商品もあります。保障内容を同程度にした場合に、新たにがん保険に入る場合の保険料と特約の保険料を比較して加入を決めるとよいでしょう。

がん保険の注意点

がん保険はメリットばかりではありません。

がん保険には「免責期間」というものがあります。これは保険加入後に保障が受けられない一定期間のことです。

がん保険では90日の免責期間が設けられているのが一般的です。この期間にがんと診断されても給付金はもらえません。

まとめにかえて

がん保険はがんになった時に手厚い保障が受けられますが、がん以外の病気には対応できないことは先述したとおりです。そのため、医療保険とセットで加入することをおすすめします。

医療保険はすべての病気やケガを対象としているため、がんの場合ももちろん役立ちます。しかし、がんは治療が長期化する傾向があるため、医療保険の保障では足りなくなるケースがあります。その点が、がん保険が注目される理由となっています。

将来自分がどんな病気になるかは誰にもわかりません。しかし、がんの場合は遺伝性のものも僅かながらあるので、ある程度は傾向が掴めるかもしれません。

保険は何事もなければ無駄になりますが、入っていることで安心感を得られることもあります。自分に必要かどうか、この機会に検討してみてください。

参考資料

厚生労働省「がん対策推進企業アクション」

厚生労働省「令和3年6月30日時点における先進医療に係る費用」

公益財団法人 生命保険文化センター「先進医療とは? どれくらい費用がかかる?」

国立がん研究センター「全国がん罹患モニタリング集計 2015年罹患数・率報告(平成31年3月)」

生命保険文化センター「がん保険」

石倉 博子

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外部リンク

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