【防災】親子で見直そう!防災講師が教える「災害時の備え」

【防災】親子で見直そう!防災講師が教える「災害時の備え」

  • ウレぴあ総研
  • 更新日:2020/10/18
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自然災害が相次ぎ、コロナでさらに不安が増している昨今、防災対策は平時のうちに万全にしておきたいですが、何をどう準備すれば良いか迷うことはありませんか?

そこで今回は、「防災ママかきつばた」という愛知県のママやパパたちによる市民団体の代表で、防災士の高木一恵さんに、最近多い水害・地震に対して、親子でどのような防災準備をしておくべきか、ポイントや手薄になりがちなことをアドバイスいただきました。

親子で行いたい防災準備の方法

防災ママかきつばたは、随時、講座を開催し、親子に向けて防災の大切を伝えています。
代表の高木さんに、親子で行いたい防災準備の方法を手順を追って教えていただきました。

1.「うちの地域はどんな災害が起こる可能性があるか」を知る

高木一恵さん(以下、高木)「まずは、どんな災害が起こる可能性があるかを知ることが大切です。

自治体が発行している『ハザードマップ』を見て、家、家の周辺、勤務先、園や学校でどんな災害リスクがあるかを調べてください。ハザードマップでは、大規模災害時にどのくらいの期間、ライフラインが止まってしまうのかも出している自治体もあります。

ネットでは『ハザードマップポータルサイト』で検索すると、住所を入力して調べることもできます。またLINEから『内閣府防災』と友達登録すると、そちらでもハザードマップポータルサイトや避難するときの行動について調べることができます」

2.「家は地震や津波などに耐えられるか」を知る

高木「地域の災害リスクを調べることができたら、そのリスクに対して家が耐えることができるかどうかを調べてください。

そして、災害時に避難する可能性が高いかどうかを判断します」

3.「家の中は安全?」かを調べて安全な場所にする

高木「また家が耐えることができると判断したとしても、家の中が安全ではないと、家具やガラスなどでケガをするだけでなく、命を失う可能性もあります。

家の中を、物が動いてこない・倒れてこない・落ちてこない安全な場所にしていきましょう」

4.家族に合わせて備えをする

高木「地域・家・家の中のことを知ったら、家族に合わせて備えをしていきましょう。

乳幼児や食物アレルギーなど特別なものが必要な方の備えは2週間以上必要です。成人では、1週間以上の備蓄を推奨します。少しずつでも備えていきましょう」

防災準備のポイント

続いて、防災準備を行う際のポイントを教えていただきました。

防災準備の目的は「命を守り、生き抜くこと」

高木「『防災=防災リュックの準備』と思いがちですが、命を守り、生き抜くことが先決です。

少しでも家を安全な場所にしたり、ここで災害が起きたらどうなるか?と想像したりして、防災意識を高めておきましょう!」

家族一人一人に何が必要かを知る

高木「自分たちは、何をどのくらい必要かを知りましょう。一人ひとり、必要なものは違います。

乳幼児・発達障がい・身体障がい・食物アレルギー・外国人・持病があるなどで、特別なものが必要な場合は、医師や専門家と相談しながら災害時の備えを。

よく防災セットとして販売されているものもありますが、それを購入して終わり、ではなく、一人一人に合わせてカスタマイズすることが大切です」

防災グッズ・食品を一度は使ってみる

高木「備えた防災グッズや食品は、必ず一度は、災害が起きる前に使ってみてください。

使いにくいもの、美味しくないものは他のものに変えることができますし、被災時にも使い方がわからなくて慌てることもなくなります」

子どもと一緒に用意する

高木「避難するための防災リュックも、家の中で生活するための備蓄品も、親だけが管理するのではなく、お子さんと一緒に家族で用意して、備えることが大切です。

家族みんなが、何がどこにあるかを知ることも防災の一歩です。

お子さんにとっても小さな頃から備えることが当たり前になる習慣をつくることで、大人になっても防災を続けていく土台になります。

世界でも有数な災害大国日本。私たち以上に、子どもたちのほうが被災する可能性は高いのですから」

防災準備で手薄になりがちなこと

できていると思っても、実は手薄になっているところもあるかも!

被災してから不足に気付いて後悔する前に、どんなことに注意すれば良いか、高木さんにアドバイスいただきました。

トイレの備えも忘れずに

高木「食べ物は我慢できてもトイレは我慢できません。トイレの備えが必要です。

個人差がありますが、1人1日、7回程度トイレにいきます。1週間ですと約50回です。3人家族の場合は150回分が最低限必要です。

いろんなトイレの方法がありますが、おすすめは『携帯トイレ』を使用することです。災害時はごみ収集もすぐ来ないかもしれません。しばらく汚物を家庭で保管することを思えば、消臭袋も必要です」

防災リュックは一人につき一つ用意する

高木「先ほどもお伝えしたように、家族一人一人に必要なものがわかっていないケースが多いです。備えているつもりでも、少なかったり、多すぎたりもします。

避難するための防災リュックも、1家庭にひとつでは足りません。一人につき一つ用意してください。小さい子どもは歩けるようになったら用意しましょう」

家で避難生活を送れるようにしておく

高木「家を安全にし、避難ではなく、家で避難生活を送れるようにしましょう。

ライフラインが止まったら…と、お子さんと一緒に停電ごっこや地震ごっこをして、電気がつかなかったら、水が出なかったらとどういうものが必要になるかを試してみてください。

実際に防災グッズも使ってみることのできる機会になります」

外出中の被災リスクも想定する

高木「災害はいつどこで起こるか分かりません。普段持ち歩いているバッグにも、災害が起こったら、助けになるものをポーチなどにまとめて用意しておきましょう」

子どもの備えは成長ごとに見直す

高木「子どもの備えは定期的に見直しましょう。

乳児のときは2、3か月に1回、幼児になれば3か月に1回、小学生からは年2回の見直しを推奨します。

見直すときも子どもと一緒に見直すことで、防災が特別なことではなく当たり前の習慣になり、防災意識が身につきます」

分散避難の場所も確保しておく

高木「避難先は、指定避難所だけではありません。災害リスクの少ない場所にある親戚の家、友人の家、ホテルや旅館に避難するという分散避難もおすすめします」

コロナ禍だからこそ行っておきたい防災準備

ところで、今は新型コロナウイルス感染拡大により、不安も高まっています。コロナを考慮した防災準備の方法を教えていただきました。

高木「コロナに感染することが心配だからといって、災害リスクが高いところにいながら避難所には行かないと判断してしまうと、命が失われてしまいます。ハザードマップや家の状況をみながら、避難すべきかどうかを判断しましょう。

もともと避難所はノロウイルスやインフルエンザなどが流行しやすい3密な場所です。

コロナ禍が収まったとしても、引き続き衛生用品の備蓄など行ってください。マスク・アルコール消毒液・ビニール手袋・衛生用品・体温計・せっけん・スリッパも準備しましょう」

いかがでしたでしょうか。

防災準備は、ママが一人で行うべきではなく、子どもも一緒に行うことで、被災時にも安心ですし、防災意識を持たせることもできることがわかりました。

また、地震ごっこなどを行い、防災グッズや備蓄品を使ってみる機会を作ることも、防災準備の大切な一つであり、子どもへの教育にもつながりそうですね。ぜひ参考にしてみてください。

【取材協力】防災ママかきつばた

親子に向けて防災の大切を伝えている市民団体です。防災士・看護師・管理栄養士など有資格者も在籍し、知識0の方も学びながら伝えています。現在はオンラインでの活動やライブ配信も。随時メンバーも募集中!お気軽にお問い合わせください。

(ハピママ*)

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