『Tandem:影の物語(タンデム)』レビュー。視点を変えると進むべき道が見えてくる、光と影が織りなすパズルゲーム

『Tandem:影の物語(タンデム)』レビュー。視点を変えると進むべき道が見えてくる、光と影が織りなすパズルゲーム

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  • 更新日:2021/11/25

Beep Japanより、本日2021年11月25日に発売されたNintendo Switch、プレイステーション4向けソフト『Tandem:影の物語(タンデム)』。10月には、MonochromeとHatinh InteractiveよりPC版が一足先に発売されています。

本作は、“影”をポイントとしたパズルゲーム。高いクオリティや独創的な世界観が話題となり、Bit Summitの“Online Media Highlight Award”を始め、世界中でさまざまな賞を受賞しています。

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今回は、そんな本作をプレイして感じた見どころや魅力などをお伝えしていきます。本記事を読んで、恐怖とひらめきの世界に引き込まれてみて下さい。

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プレイヤーのハートをつかんで逃さない、恐怖心と遊び心が同居する世界観

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本作の舞台は、19世紀末のロンドン。有名な資産家の息子であるトーマス・ケインが謎の失踪を遂げる事件が発生し、それに興味を引かれた主人公の少女・エマは、独自に捜査に乗り出します。

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調査に向かう途中でエマが出会ったのは、謎のテディベア・フェントン。この自力で動く正体不明の人形とエマはコンビを組み、トーマスの両親が見捨てた不気味なケイン邸をくまなく調べることになります。

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エマ:トーマス・ケイン失踪事件を調査する10歳の少女。強気な性格で、どんな恐怖が待ち受けていようと勇猛果敢に立ち向かう。

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フェントン:エマが出会った、自力で動く謎のテディベア。壁や影の上を歩くという不思議な能力を持っているが、言葉を話さない。

このひとりと1体(?)が本作のメインキャラクター。

特徴的な要素である“光”があるところにできる“影“を強調させるように、本作の世界観はダークで恐怖心を覚えさせるようになっているのですが、SEやデザインなどの細かな部分はどこかコミカルでかわいらしく、制作者の遊び心がにじみだしているように感じます。

このギャップが非常に心地よく、恐怖を覚えながらもそこから逃れることができない、思わず引き込まれてしまう魅力となっているのです。

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本作の世界観は、ティム・バートン、ジュール・ヴェルヌ、コナン・ドイルやヴィクトリア時代の建築物からインスピレーションを得ているそうです。

光と影で道を作り出す、独創的なパズル要素

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エマとフェントンは、トーマス・ケインの失踪にまつわる謎を解き明かすために、40以上のステージに挑むことに。パズルやギミックが豊富に用意されており、最終的にクリスタル状のアイテムをゲットすればクリアー。つぎのステージに挑めるようになります。

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本作いちばんの特徴は、エマとフェントンをスイッチしながら進んでいく“デュアルゲームプレイ”システム。見下ろし視点のエマパートと、横スクロール視点のフェントンパートをいつでも切り替え可能で、それぞれでしか動かせないギミックが存在します。

このギミックが本作で最も重要なポイント。フェントンは“影の上を歩く”能力を持っており、エマはランタンや光源を操作して“影を作り出す”ことができます。例えば、フェントンを奥の足場に移動させたい場合は、ランタンを持ったエマが移動したり、オブジェクトを移動させて、橋になるように影を作り出すのです。

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エマが壁を移動させて影を作り出します。

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まさに、暗黒の中に進むべき道を“影で”切り開くといった感じ。

ほかにも、エマが通れない門を開けるためにフェントンがスイッチを押したり、エマがギミックを利用して影を階段状にしてフェントンが先に進めるようにするなど、さまざまな謎やパズルが用意されています。どのギミックを利用するのか、どの位置にエマやフェントンを移動させればいいのか。先に進むためには、知識よりもひらめきが大事になります。ギミックが解けてクリアーできたときの快感は癖になるので、つぎつぎにステージを進めたくなるはずです。

ただ、フェントンの能力“影の上を歩く”は、言い換えれば“影が物体として存在する”ということなので、ときには行く手を阻む壁となることも。足場となるように、うまく調整しなければいけません。ちなみに、クリアー条件であるアイテムは、フェントンだけが行ける場所にあります。

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なかには、エマのことを襲ってくる敵も登場。視界に入ると追いかけて攻撃してくるクモや、水槽に近づくと攻撃されるタコなどステージごとに種類も違います。

敵を撃破することは基本的にできないため、エマとフェントンで協力し、ギミックを動かして閉じ込めたり、うまくスルーして突破する必要があります。

見つかって襲われたり、攻撃されるとやり直しに。と言っても、敵の視界や攻撃される範囲はわかりやすく視覚化されているため、先に進めるかどうかは別として、攻撃されないように動くこと自体は簡単です。

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やり直すことになっても、こまめなオートセーブに加えてリスタートもスムーズ。ほぼ直前でのやり直しになるため、幾度ものプレイにストレスを感じることはありません。「わからないけど、とりあえず試してみよう!」と何度も挑戦できる部分が、筆者的に推せるグッドポイントでした。

頭を悩ますギミックも多々登場しますが、必ずステージ上に何かしらヒントとなるものが用意されているため、行き詰まったときは周りを見渡すのがオススメ。何度も試行錯誤して、ようやくクリアーできたときのあの達成感は、思わずひとりで感嘆の声を漏らしてしまうはず。

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主にエマが持っているランタンで“影”を作り出していく本作ですが、ステージにもともと設置されている灯りと相まって明るすぎてしまうことも。こうなると、せっかく“影”を作り出しても、フェントンが歩けない薄い影になってしまうため、ちゃんとした“影”を作り出さなければいけません。

逆に、エマのランプが泥で汚れて新たに“影”を作り出せなくなることもあります。泥を落とす場所もありますが、むしろフェントンを先に進ませるために泥がついたままのほうがよかったり。また、フェントンが起動させたギミックで自ら“影”を作り出したうえに、エマが先に進めるようになったりと一挙両得な気持ちいいシーンも。

一口に“影”と言っても、いろいろなギミックが用意されています。屋敷を調査するという目的のため、最初は庭から始まったステージも、屋敷の中へと変化。舞台が変わるとギミックや敵も変化するため、飽きることなく楽しめるようになっています。本作は、一度始めると続きが気になってやめ時を失ってしまう、中毒性の高いパズルゲームです。

本記事を読んで気になった方は、ぜひプレイしてみてください!

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