こまめなLINEに果敢に挑んだ婚活男性3人の顛末

こまめなLINEに果敢に挑んだ婚活男性3人の顛末

  • 東洋経済オンライン
  • 更新日:2021/10/14
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今回はLINEのやりとりで婚活に失敗・成功した男性3人を紹介します(写真:kikuo/PIXTA)

婚活で結婚するには、お見合いから交際に入ったら、マメに連絡を取り合い、最低でも1週間に1回は会う時間を作り出すことが大事だ。ところが、コミュニケーションを取る時間を作り出しているにもかかわらず、それだけでは結婚までたどり着かないのが婚活の難しさでもある。

仲人として、婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声と共にお届けしていく連載。今回は、前向きに動いている男性3人の例を見ていきながら、「出会った相手との交際を、どうしたら結婚にまで結びつけることができるのか」を考えていきたい。

婚活は生活圏内での結婚とは違う

何度もこの連載で述べてきたが、“生活圏内の結婚“と“婚活の結婚“は、性質が大きく違う。生活圏内での結婚は、自分が生活している範囲内(会社や趣味のサークルなど)に異性がいて、そこで自然なコミュニケーションを取っているうちに、相手を異性として意識し好きになる気持ちが芽生え、どこかのきっかけで「僕ら付き合おうか?」というフックがあって、恋人同士になる。

そして、そこから恋人同士の時間を重ね、結婚への気持ちが育ったところで結婚となる。つまり、いつも気持ちが先行して、恋人同士や結婚という形になっていくのだ。

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ところが、婚活の場合は、それまでまったく面識のなかった2人が、プロフィールの条件や写真を見て、“この人となら結婚を考えることができるかもしれない“と思い、お見合いという形で出会う。1時間程度のお見合いをして、好印象を抱けば交際に入り、2人は結婚に向かって歩き出す。

しかし、その時点ではまだお互いの人柄も十分にわかっていないし、相手を好きだという気持ちも育っていない。なので、結婚までたどりつくには人柄を知り、気持ちを育てていかないといけない。

そのためには、できるだけ多くのコミュニケーションを取っていくしかないのだ。

婚活で結婚できない人たちは、お見合いから交際に入ってもまったく連絡を取り合わず、ファーストデートがお見合いから1カ月も経っていたりする。そんなカップルは、1度会って交際終了になることが多い。

私は、入会面談のときにこの話を必ずしているので、私の会員たちは動ける人たちが多いと自負している。ことに男性には、「LINEは連絡ルールではなく、コミュニケーションツールだから、できることなら毎日入れてくださいね。最低でも1週間に1回は会うようにしましょう」と言っている。

ただしLINEに関しては、その日のうちに相手からレスが来なかったら、翌日は入れなくてもよい。レスも来ないのに、定期便のように毎日入れるのは、逆効果だからだ。また、レスの遅い相手というのは、婚活で結婚するのは難しい人たちなので、早い段階で見切りをつけたほうがよい。

さて、この通りに行動した3人の男性がどんな結果になったか。

ハンサムな好青年タカハシのケース

まずは、大手企業に勤めているタカハシ(35歳、仮名)。見た目もスリムでハンサムな好青年だ。彼は、よしえ(31歳、仮名)とお見合いの後に交際に入り、3回目のデートを終えたところで、こんな経過報告を入れてきた。

「3回目のデートは、アミューズメントパークに行ってきました。終始会話が絶えず、アトラクションに乗るときには、手を貸すなどして、2人の距離も縮まったと思っています。お付き合いに入ってからは、毎日LINEでやりとりし、お互いの価値観や結婚観へのすり合わせも、少しずつですができてきていると感じています」

そして、4回目のデートを終えたところでは、こんな報告があった。

「今日は、博物館に行った後に、カフェでお茶をしながら、少し踏み込んだ話をしました。結婚後の働き方や子どものこと、またお互いの両親が年老いていったときに、両親の介護をどのようにするかなどに触れました。よしえさんはデートのたびに、『この間はごちそうさまでした』と、手土産を持ってきてくださる優しい心遣いのできる方です。最近は仕事が忙しいらしく、LINEのやりとりも以前よりシンプルになってきましたが、そのぶんデートで踏み込んだ話ができているので、2人の距離は近づいていると思います」

ところが、その3日後にタカハシからこんなLINEが来た。

「よしえさんとの交際は、難しいかなと感じるようになりました。次のデートの約束をしていたのですが、急にキャンセルになり、その後の代替案も出てこず、何か私とは距離を置きたいのを感じました。まだお互いがしっかりわかり合えていないうちに、このような状態になるのは、暗雲が垂れ込めている気がします。苦渋の決断ですが、交際終了にしようかと思います」

このタカハシからのLINEに、よしえの相談室に交際終了を出そうとサイトに行くと、すでに先方から、“交際終了“の連絡が入っていた。そして、終了する理由をよしえの仲人は、こう伝えてきた。

「当会員から、交際終了がまいりました。お付き合いさせていただいているなかで、日々のLINEが長く、仕事で疲れている夜は返信が大変だったようです。デートのたびに距離を詰めてこようと体を近づけてくるのも嫌で、『私のどこが良いのですか?』と聞いたときに、外見しか褒めてくれず、『ああ、この方は本質を何も見ていないのだな』と思ったようです」

つまり、2人の思いは最初からきれいにすれ違っていた。よしえはタカハシの前向きな行動を、すべてマイナスに受けとめていた。

しかし、これは男女が関係を築くうえで、よくあることだ。

ただ前向きに行動していた彼は、動けない男たちよりも、はるかに素晴らしいのではないか。今回はひとりよがりになってしまったが、男女は相性なので、気持ちを切り替えて次にいけばいい。

物静かだがコツコツと努力するオオタのケース

次のケースは、物静かだかコツコツと努力をするタイプのオオタ(45歳、仮名)。彼は、みちこ(38歳、仮名)と交際に入っていたのだが、みちこの相談室からこんな連絡が来た。

「当会員から、オオタ様とのお付き合いの状況について、報告がまいりましたので、それを添付します」

添付された内容は、こうだった。

「オオタさんは真面目で、結婚するには好条件の方です。でも、私への質問がいっさいないのは、興味がないからでしょうか? なのに、LINEは頻繁に来ます。ただ、やり取りがすれ違っている気がするのです。

この間、行きつけのカフェの新作ドリンクを飲んだので、その写真を送ったのですが、返信は、写真にいっさい触れていませんでした。せっかく送ったのだから、感想くらい書いてくれてもいいと思うんです。すごく残念な気持ちになりました。お付き合いを続けていくのは、難しいかもしれません」

この内容を伝えようとしていたら、時を同じくして、オオタからもLINEが入ってきた。

「みちこさんとの交際は“終了“とさせてください。性格の不一致が理由となります。今までLINEなどで連絡を取り合っているなかで、みちこさんの話題に興味がわかなくスルーしてしまったことや、たまたま返信をし忘れてしまうことがありました。そのたびに、『興味がなかったですか? せっかく送ったのに残念です』と責めるようなLINEが来ました。

私としては、興味のない話題にも可能な限り返答してきたつもりですが、それでは物足りなかったようです。昨日のLINEは、『結婚について何も話してきませんね。婚活をしているのに、どうお考えなのでしょうか?』と言われました。

みちこさんの都合で、決まっていた3回目の約束の日を延期したのですが、私としては交際を続けたかったからこそ、もう少し話してみたいと思っていたのです。そして、約束の日を延期されてからもLINEは送っていました。それなのに、『私には、興味がないのですか?』と、一方的にこちらを責めるようなことを言われるのはいかがなものでしょうか。

昨日のLINEで、『今度お会いしたときに、結婚についてもっと話し合いたいです』と言われましたが、私としてはもう話し合いをする気持ちにはなれません。逃げるようで誠に申し訳ありませんが、上記のような理由から“交際終了“とさせてください」

この2人も、お互いの気持ちのベクトルがすれ違っていた。

男性側は誠心誠意LINEに答えてコミュニケーションをとっているつもりが、女性側は、「私の送った写真へのコメントがなかったり、結婚について踏み込んだ話をしてこなかったり、私には興味がないのか」と言ってくる。

また、それを責められたように受け取ったオオタは、付き合っていくテンションがすっかり下がってしまった。人間関係ができあがっていないうちにテンションが下がると、それは2度と上がることはない。

「初めての婚活」に挑戦したヤマダ

最後はこんなケースだ。「生まれて初めて婚活する」というヤマダ(41歳、仮名)が、入会したのは8月のことだ。そして、初めての見合い相手、さとこ(40歳、仮名)と交際に入った。

ヤマダが女性と交際していたのは20代のときで、そこからかなり時間が経っていた。そこで入会時に、記事の冒頭に述べた“生活圏内の結婚“と“婚活の結婚“は性質が違うことを話し、「婚活では、動かなければその先に結婚はありませんよ」と告げておいた。

交際から1カ月半が経ち、さとこの相談室からこんな連絡が来た。

「お世話になっております。ヤマダ様との交際につきまして、お気持ちなどを教えていただきたくご連絡しました。9月は日々LINEのやりとりがあり、頻繁に会って食事などをしていたようです。当会員としては、一緒にいて楽しく、居心地がよく、ヤマダ様とのご交際を大切に考えているようです。

10月はヤマダ様のお仕事が忙しいようで、なかなか会う時間が取れないとのことでしたが、『毎日、LINEをしますよ』とおっしゃってくださったことが、とてもうれしかったようです。もし、当会員の気になるところがありましたら、遠慮なくお知らせくださいませ。このままいい形でご縁が繋がっていくことを、祈っております」

私は、このLINEをそのまま貼って、ヤマダに知らせた。すると、ヤマダからはこんな連絡が来た。

「自分としては、入会面談のときに言われたことを実行しただけなのですが、さとこさんの気持ちを知って、安心しました。自分との交際を大切に思ってくださっているのは、とてもありがたいことです。これからも、真摯に向き合いながら、交際をいい形で前に進めていきたいです」

頻繁に会って、食事したり、会話したりしたことで、お互いの気持ちがわかりあい、また距離も縮まった。さらにさとこは、「10月は毎日LINEします」と言ってくれたヤマダの言葉が、うれしかったのだ。

「LINEが毎日来て、うるさい」とか、「毎日来るLINEに、何を返信したらいいのかわからない」という会員がたまにいるのだが、そういう人たちは、その相手との波長や相性が合っていないのだ。

3人はなぜ成功し、なぜ失敗したか

3人の男性は、お見合い後にこまめにLINEを入れ、頻繁に会おうと試みた。婚活をうまくいかせるための行動は、同じようにとっていたのだ。

しかし、先述の2組のカップルは、男性側の行動や発言が女性側と大きくすれ違っていた。これが婚活の難しさなのだ。

ただ、行動を起こしている人は、いつか波長や価値観の合う相手に出会う。そうすると3例目に紹介した男性のように、結婚までの道筋がスムーズに敷かれていく。

婚活での結婚は、いつ運命の相手に出会えるかはわからない。それまで傷ついたり、憤慨したり、落ち込んだり、疲れたりすることもあるだろう。ただ、これからの人生を1人で生きていくことに寂しさを感じ、信頼し合えるパートナーを得たいのなら、諦めずに出会い続けることが大事なのだ。

(鎌田 れい:仲人・ライター)

鎌田 れい

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