躍進するのはどこ?「NTT DOCOMO VENTURES DAY 2021」で見つけた注目のスタートアップ5選

躍進するのはどこ?「NTT DOCOMO VENTURES DAY 2021」で見つけた注目のスタートアップ5選

  • @DIME
  • 更新日:2021/03/26
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2021年3月9日、NTTドコモ・ベンチャーズ社が、ベンチャー企業の躍進にスポットを当てたイベント「NTT DOCOMO VENTURES DAY 2021」を開催した。今年、注目の企業の取り組みを紹介する。

「NTT DOCOMO VENTURES DAY 2021」とは

NTTドコモ・ベンチャーズが毎年実施している「NTT DOCOMO VENTURES DAY 2021」は、今年は「Adapt To The Future」をテーマにイベントを開催した。

NTTドコモ・ベンチャーズ代表取締役社長、稲川尚之氏によるベンチャー投資や支援の活動紹介、および新たな投資先の発表のほか、NTTドコモ代表からベンチャー連携に向けたビデオメッセージ、著名人やベンチャー企業の代表によるセッション等のプログラムが実施された。

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株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ代表取締役社長 稲川尚之氏

稲川代表によると、今年で6回目を迎える本イベントは、初のオンライン開催とのことで、「新型コロナウィルスにより大きな社会変化が起こる中、受け身ではなく能動的に適応=“Adapt”することが求められている。我々は変化の先端に立つスタートアップとともに適応していくという想いを 『Adapt To The Future』のテーマに込めた」とのこと。

2020年のコロナ禍においても、グローバルの最先端を追い、欧米スタートアップ4社をはじめ、さまざまな企業の、5G時代に求められる先進技術やビッグデータ、DXソリューションの領域に投資をしたと述べた。

また、投資によらず、若いスタートアップを支援するインキュベーションプログラムでは累計12社を支援し、支援先企業は順調に成長を遂げているという。

今後も、未来のICTの可能性を広げるテクノロジーに対して積極的に投資を拡大していくとし、 その中で、将来社会に大きなインパクトをもたらす3つの領域「スマートシティ」「スマートファクトリー」「ヘルスケア/ライフサイエンス」 を重点領域として抽出。スタートアップとドコモ/NTTグループとの橋渡し役として“Adapt”していく企業を応援していきたいとのことだ。

期待のベンチャー3社のサービス

果たして今年はどんなベンチャーの技術やソリューションが出揃ったのか。今回、ブース出展していた3社の取り組みを見ていこう。

1.株式会社RevComm(日本)AIで電話営業を可視化

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株式会社RevComm(本社 東京都渋谷区)は、AI × Voice × Cloud のソフトウェア、データベースの開発を行っている2017年7月に設立された会社だ。同社は電話営業や顧客対応を可視化するIP電話「MiiTel(ミーテル)」とオンライン商談ツール「MiiTel Live(ミーテルライブ)」を提供している。

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コロナ禍を受け、ITを活用したリモート営業の重要性が高まっているが、電話営業には課題があるという。

電話営業・コールセンター対応における課題の一つに「ブラックボックス問題」がある。これは顧客と担当者が「何を」「どのように」話しているか分からない、確認しきれないというもの。このことから、なぜ成約、もしくは失注したのかがわからないし、なぜ担当者でパフォーマンスが違うのか分からないといったような、科学的でない属人的営業・属人的な顧客応対になっているとのことだ。

そんな中、MiiTelは、人工知能で発話内容をデータ化・解析し、電話応対を評価することから、電話の見える化を実現し、電話応対の品質向上と教育コスト削減を実現する。

営業デジタル化に寄与し、在宅勤務にも対応できる。

MiiTelの画面では通話がスコアリングされ、オペレータとお客様のコミュニケーションの質を定量的に評価できる。また全文文字起こし機能で、システムへのインプット工数を削減。ダッシュボードでは行動分析とコーチング機能で、各オペレータの通話スコアを項目別、月別、メンバー別など細かく場合分けして表示。各オペレータが自身の苦手・得意項目が一目で分かり、簡単にセルフコーチング可能だ。

今回の展示では、発話内容をデータ化・解析し、電話応対を評価するデモンストレーションの体験が提供された。このコロナ禍で増えた電話営業に貢献しそうだ。

2.Senseye Ltd.(イギリス)産業機械の自動監視で故障時期や耐用年数を予測

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Senseye Ltd.は、イギリス発の企業で、機械学習を活用した製造業向け自動予知保全(PDM)ソリューション「Senseye(センサイ) PdM」を提供している。

これは、産業機械を自動監視し、故障時期や耐用年数の予測が可能になるソリューションだ。

工場にあるセンサーデータやIoTミドルウェアが取得したデータを使用して、機械の将来の耐用年数や故障時間・時期の予測を行う。

自社開発の最先端の機械学習を使用しているが、独自アルゴリズムにより教師データ不要で導入が容易かつ低コストであるのが一つのポイントだ。

Senseye PdMは計画外の機械のダウンタイムを減らし、全体的な設備効率を向上させるための運用ツールとなる。予定外のダウンタイムを50%削減し、メンテナンス効率を40%向上させる。

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Senseye PdMは、機械に依存しないため、どのような業界でも利用できるという。すでに自動車、製造業、重工業、日用消費財、一般消費財、石油&ガスの6つの産業、ヨーロッパ、アジアパシフィック、アメリカの3つの地区の実績がある。

また、製造業初となる「ダウンタイム削減保証サービス」を提供。顧客と事前合意した削減水準に達しない場合には利用料を返金するものだ。

最先端の機械学習を工場の産業機械に導入し、業務効率化と生産性向上に寄与する。

3.Crosser Technologies AB(スウェーデン) 製造業向けエッジ領域データ分析プラットフォーム

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スウェーデンのストックホルムを本社に持つCrosser Technologies ABは、産業機械のデータをリアルタイムに収集し、自展示内容動制御や製造ライン管理など幅広い活用できる形に処理するソリューションを提供している。

リアルタイムエンジンをエッジ領域(データの発生源や活用場所に近いシステム/ネットワークの終端部分)に実装し、機械の高速なデータ処理や制御を実現する。

コード不要でビジュアル的な処理フローのため、複雑な処理なく導入が容易な点が評価されている。

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近年、製造業において、生産性向上やコスト削減、オペレーションの最適化を目的としたデータ活用やスマートファクトリーへのニーズが高まっている一方で、工場におけるデータは、機器ごとに異なるプロトコルやインターフェースにより、収集がむずかしい課題等があるという。

Crosserのプラットフォームは、こうした課題に対応するため、工場機器のデータ処理・加工・活用に関する機能をトータルで提供する。ビジュアル化されており、直感的で操作性が高く、プログラミング不要で分析や利用方法に応じたデータ形式への加工や自動変換が可能となる。

工場内での利用以外にも ERPや MESシステム、SAP等の様々な外部ツールとの連携が実現されており、全社的なリソースや経営管理にも活用が可能という。

すでにグローバルで、幅広い製造業で導入されており、今後日本においても、スマートファクトリーの実現に向け、製造業のデジタル化を推進するサービスとして普及が見込まれているという。

画期的なアイデア!ベンチャー2社のサービス

続いて、本イベントで発表のあった日本のベンチャー企業の中から、画期的なアイデアが光る2社のサービスを紹介する。

1.ダブルフロンティア株式会社「ツイディ」

ダブルフロンティア株式会社の地域密着型お買い物DXサービス「ツイディ」は、地域に根ざした小売事業者、新聞販売店やタクシー事業者をはじめデリバリーを担うことができる事業者、そして近隣の地域住民などの“地域の総力”に、“テクノロジー”を掛け合わせる ことで実現するもの。

スマホで商品を注文すれば、買い物代行してくれ、最短1時間でものが受け取れる。現状、ライフ渋谷東店、サミットストア三田店、サミットストア深沢坂上店、島忠中野店の4店舗の買い物利用が可能。

子どものいる家庭の利用が多く、商品のピッキングや配送を担う「クルー」は、地元の主婦層や、新聞販売店の配達員、電力会社の検針員などの地域の企業のスタッフが担う。まさに地域住民のための地域住民によるサービス。対応範囲は順次拡大予定という。

2.株式会社メンヘラテクノロジー「メンヘラせんぱい」

株式会社メンヘラテクノロジーは、病んだとき気軽に使える10-20代の女性向けのチャット相談アプリ「メンヘラせんぱい」を提供している。これは、メンタルが病んだときに、気軽に安心してすぐ相談できる相手がいないという課題を解決するもの。現在250名以上の女性が、話を聞いてくれる「せんぱい」として登録しており、「かまってボタン」を押すと、せんぱいたちから話しかけてくれるしくみだ。

現代の10-20代の女性たちのリアルな悩みを解決するサービスだ。

いずれもテクノロジーやAIなど、最先端の技術を用いた生産性向上や現代課題を解決する画期的なアイデアに基づくサービスと言える。

「NTT DOCOMO VENTURES DAY 2021」
https://dvd2021.nttdocomo-v.com/

取材・文/石原亜香利

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