
帰国した北口榛花
陸上女子やり投げの北口榛花(25=JAL)は〝不変の挑戦心〟でさらなる偉業に挑む。
世界選手権(8月、ハンガリー・ブダペスト)で日本女子勢としてトラック&フィールド種目初となる金メダルを手にすると、ダイヤモンドリーグ(DL)ファイナル(9月、米オレゴン州ユージン)でも頂点の座を奪取。数々のタイトルを手にした世界女王は、19日に羽田空港へ帰国し「(世界選手権の)金メダルとDLのトロフィーを持って帰ることができて、充実した3か月半になった。たくさんの方に出迎えていただけてすごくうれしい」と声を弾ませた。
世界選手権での優勝を受け、パリ五輪切符を獲得。「今年決められたことはすごく大きいと思っている。しっかり準備ができる」と充実の表情を浮かべたが、当の本人に慢心はない。「世界の状況はやっぱり変わってくると思う。来年1年で、今年あまり良くなかった選手も必ず戻ってくると思うので、しっかり戦えるようにしたい」と気を引き締めた。
今ではライバルから追われる立場となった。しかし、五輪は特別な場所という認識だ。「試合という点ではあまり変わらないが、やっぱり4年に1回の舞台のために、選手全員が特別な準備をしてくるイメージ。東京五輪の時もそれをすごく感じた。4年に1回しかないのが五輪。世界選手権は2年に1回あるので、そこは違う」と力を込めた。
五輪でのテッペン取りへ「世界女王だが、五輪女王ではない。挑戦者の気持ちで頑張りたい」と気合十分。花の都では歴史に新たな1ページを刻む覚悟だ。
東スポWEB