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「私の祖国と言うのが恥ずかしい」垂れ幕批判の韓国の漫画家に身の安全を心配する声も

「私の祖国と言うのが恥ずかしい」垂れ幕批判の韓国の漫画家に身の安全を心配する声も

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  • 更新日:2021/07/22
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東京五輪の選手村で韓国選手団が掲げた垂れ幕(GettyImages)

韓国の漫画家ユン・ソイン氏が、東京五輪の選手村で韓国選手団が掲げた垂れ幕について、痛烈に批判したことが大きな反響を呼んでいる。

韓国選手団は、東京五輪の選手村に「臣にはまだ5千万国民の応援と支持が残っています」とハングルで記された垂れ幕を掲げていたが、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に海戦で対峙し、「抗日の英雄」として知られる李舜臣将軍の言葉を連想させるメッセージとして、日本側から反発の声が殺到。

国際オリンピック委員会(IOC)が「政治的な宣伝を禁じる五輪憲章第50条に違反する」と撤去を要請した。垂れ幕は撤去されたが、新たな垂れ幕がすぐに掲げられた。虎の形をした朝鮮半島の絵が描かれ、ハングルで「虎が降りてくる」の文字が記されていた。

韓国メディアのWoW!Koreaは、「絵の東側には『竹島(韓国名:独島)』とも見える形が描かれており、朝鮮出兵時に秀吉が加藤清正に命じた『虎狩り』を根に持っていることが表現されているとの見方がある。韓国の一部では『日本が朝鮮虎を絶滅させた』と言う人も多いことから、それと関係があるとの指摘もされている」と論じていた。

ユン氏はこの「垂れ幕問題」について自身のフェイスブックで言及。「何も掲げなければいいのに。何も掲げないことがそんなに難しいのか?」と疑問を投げかけた上で、「『このくらいなら日本は何も言えないだろう』と卑しい気持ちで無意味なシンボルを掲げて様子をうかがい、いつもこう拙速にやって本心がバレバレ。その心はどれだけ貧しいことか」と訴えた。

さらに「私だったら、垂れ幕を掲げるなら『世界人の祭典に参加できてうれしい』、『難しい時期だけどみんなで頑張りましょう』などと書く」と提案。「肯定と応援、和合、幸福、余裕について何であるか知らず、何かにつけて悪意的かつ敵対的で『手出ししたらタダじゃ済まないぞ』と威嚇する国が自分の国だというのが非常に悲しい」と嘆いた。

韓国国内ではユン氏の一連の主張にネット上で、「愛国心のかけらもない」、「韓国国籍と名乗るな、日本国籍に変えろ」など批判が殺到する事態になっている。

韓国に駐在する通信員はこのように語っている。

「ユン氏のように垂れ幕について批判的な考えを持っている人は韓国国民の中にも少なくありません。ただ、『平和の祭典に水を差すようなことはやめるべきだ』と思っていても、公の場ではなかなか言えない。日本絡みの事案で韓国の行ったことに対して批判的な態度を取ると、バッシングを受けるからです。実際に危害を加えられたケースもある。日本を擁護する言動は暗黙の了解でタブーになっているのが現実です」

日本のSNS、ネット上では、「自分の国を本当に大事にしたいと思ってる人なんだろうな。自国民がオリンピックでまでこんな事やってて憤りを感じてるんだろう。あんな蛮行は自国の恥を晒すだけ。この漫画家さんこそ本当の愛国心を持ってる人じゃないかな」とユン氏を称賛する意見が相次いだ。

また、「この漫画家さんのおっしゃる通りだと思います。そして韓国にもこのように疑問を呈す人がいることに安心するとともにこういう姿勢は見習いたいと思いました。どうかこの方にバッシングが行かないこと祈ってます」と心配する書き込みも見られる。

ユン氏は韓国を愛するからこそ、勇気を持って自身の意見を発信したのだろう。度を越えたバッシング、危害を加えることは絶対に許されない。(安西憲春)

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