大阪で仕事終え、乗り込んだ新快速が「まさか止まるとは...」 未明の姫路駅「列車ホテル」で朝を迎えた男性の14時間半

大阪で仕事終え、乗り込んだ新快速が「まさか止まるとは...」 未明の姫路駅「列車ホテル」で朝を迎えた男性の14時間半

  • 神戸新聞NEXT
  • 更新日:2023/01/25

「今季最強」とされる寒波に見舞われた24日夜、兵庫県南部でも大雪の影響でJR神戸線や山陽線が順次運転を見合わせ、移動手段を断たれた乗客らが列車内で一夜を明かした。仕事先の大阪から帰る途中だった同県たつの市の男性(59)も、JR姫路駅に「列車ホテル」として開放された車内で運転再開を待った。「長年通っているが、こんなことは初めてだ」と話した。

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運転再開のめどが立たず、混乱が続いた=25日午前6時14分、JR姫路駅

男性は大阪府内に勤務。自宅最寄りの本竜野駅から新大阪駅まではJRで通勤している。24日午後7時過ぎ、仕事を終え、新大阪駅から下りの新快速に乗り込んだ。既に1時間遅れだったが、神戸駅には普段と変わらず40分ほどで到着。まさか列車が止まることになるとは思っていなかったという。

「おかしいな」と感じたのは西明石駅を過ぎてから。新快速は普段、加古川駅まで止まらないが、他の列車が運休になった影響からか、各駅停車になった。外で雪が舞う中、その後も止まったり、動き出したりを繰り返した。

「まだ電車の中?」。午後11時44分、同居する長女からLINE(ライン)のメッセージが届く。「今、宝殿」と、すぐに返事を送る。姫路駅に着いたのは日付が変わった25日午前0時40分だった。

普段は姫新線に乗り換えて本竜野駅に向かうが、運転を見合わせていた。代行輸送はしないという。雪景色に変わっていた姫路駅のタクシー乗り場に目をやると、数十メートルに及ぶ長蛇の列ができている。帰宅を諦めることにした。

同じく「帰宅難民」になった乗客約30人とみどりの窓口の椅子で休んでいると、午前2時過ぎ、「列車内で休憩できます」と案内があった。「本当にありがたいと思った」と振り返る。

「列車ホテル」は当初、普通列車の車両だったが、その後、座り心地の良い特急列車の車内が開放された。駅員から災害用のビスケットと水も手渡され、リクライニングの座席に腰を下ろす。乗っていた車両は窓側が全て埋まるくらいの人数が休んでいたという。雪はやんだが、運転再開のめどは立たない。「もう、みんな諦めムードで、静かな車内でしたね」

暖房の効いた車内で夜を明かし、午前8時半ごろ、男性は列車ホテルを降りて改札口へ向かった。姫新線の再開を待つためだ。「実は私、今月末で定年退職なんですよ」と男性。「最後の最後に、こんな経験をすることになるなんて」と苦笑いだ。自宅にたどり着いたのは新大阪を出て約14時間半後、同9時半ごろだった。

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