
◆明治安田生命J1リーグ ▽第5節 横浜FM2―1鹿島(18日、日産ス)
横浜FMはホームで鹿島に2―1で勝利し、3試合ぶりの白星をつかんだ。後半11分にDF松原健が左クロスに走り込み、スーパーミドルシュートを決めて先制。6分後にMF喜田拓也のクロスからオウンゴールを招いて追加点を挙げた。同23分に失点を喫したものの、リードを守り、30年間続く「オリジナル10」同士の伝統の一戦を制した。
20日から活動がスタートする日本代表に初招集されたDF角田涼太朗は先発出場。3試合ぶりの白星に「自分たちの強さを見せる上で勝ちが必要な試合だった。チームにとってもプラス」とうなずいたが、一方で反省も残る試合となった。ドリブルでの前進や鋭いパスなど持ち味も発揮したが、2―0の後半23分。左サイドで対峙した鹿島のU―22日本代表MF松村に突破を許し、クロスを上げられた。結果的に中央で合わせられて失点。「寄せきるところが甘かった。自分がクロスを上げさせたことがすべてなので、それ以上でもそれ以下でもない」と唇をかんだ。
「今シーズン試合に出ていく中で、課題が出ながらも成長してこられた」と伸び盛りの23歳は手応えも少しずつつかんで初の代表入りを果たした。当然、「次のW杯には自分も入っていきたい」と3年半後を見据えている。今回招集された中で、森保一監督が特に確認したいことは世界基準での守備力。鹿島戦はロングボールで蹴ってくるシーンが多く、守備力はより試されるところでもあった。一つ一つの判断、プレーにさらなる磨きをかけなければいけない。
この日、日本サッカー協会からは同DF冨安健洋の離脱が発表され、新たにDF町田浩樹(サンジロワーズ)の追加招集が発表された。同じ左利きセンターバックのライバルでもある。他のメンバーも含めて「間違いなくレベルの高い選手がそろっている」というが、あくまで自分の最大限を表現することに集中。「背伸びしても実力が変わるわけでもないので、自分がやってきたことを出すだけ」と冷静に語った。
レベルアップを誓い、気持ちを切り替え代表活動に臨む。「まだ何も始まっていないので、まずは爪痕を残すというところ。存在感を出していきたい。気負わずに自分らしいプレーをして、ここから自分は上へいくんだと強い気持ちを持っていきたい」と気合を込めた。