ブルックリンの地酒も 米国で日本酒人気が上昇

ブルックリンの地酒も 米国で日本酒人気が上昇

  • 日本食糧新聞電子版
  • 更新日:2022/05/14

米国に浸透しつつある日本酒の人気はうなぎ上りで、米国産の日本酒を造る蔵元も出現し始めた。現在では、コロラド州デンバーの「コロラド・サケ・カンパニー」、バージニア州シャーロットビルの「ノースアメリカン・サケ・ブリューワリー」、ミネソタ州ミネアポリスの「モトーI」ほか、南部のウイスキーベルトにも、テキサス州ナッシュビルの「プロパー・サケ・カンパニー」やケンタッキー州レキシントンの「ボイド・サケ・カンパニー」など、米国各地に約20の酒造所ができている。

米国最大都市であるニューヨーク市にも「ブルックリン・クラ」がある。アリゾナ産のコメとおいしいことで有名なニューヨークの水を使って、ブルックリンの地酒を造っている。同酒造所は、2018年にブライアン・ポーレン氏とブランドン・ド-ガン氏が共同設立。主に酒造りを担っているのはブランドン氏の方だ。いわゆる杜氏である。

10年ほど前までは、米国国内に酒造りの知識はほとんどなく、学ぶとすれば、日本へ行って蔵元で実際に学ぶしかなかった。英語の情報が入手できるようになった今でも、ほとんどの場合、一度は日本で酒造りの知識を仕入れている。日本側も、協力を惜しまないという。米国産の酒の出来が悪ければ、米国市場の日本酒のスタンダードが下がってしまう。学ぶ方も真剣だが、教える方も真剣だ。山田錦や雄町など酒米として名高いコメは米国でも作られるようになった。

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「ブルックリン・クラ」のクラフト酒ラインアップ

米国の蔵元は、日本酒にのめりこんだ個人が開く小規模なものが多い。ほとんどの蔵元にタップルームやパブが併設されている。「ブルックリン・クラ」もしかり。同蔵元が所在するのはインダストリアル・シティー。ここは以前町工場であったビル16軒を再開発した新興地区で、バラエティーに富む小売店や、レストランやカフェのほか、ジャパン・ビレッジと呼ばれる日系のスーパーやフードコートもある。

「ブルックリン・クラ」のタップルームは週末だけオープン。金曜は午後4時から8時まで。土日は午後1時から9時まで。クリーンでモダンなタップルームで、ブルックリンの地酒をゆっくり楽しむことができる。

米国では、アルコール販売のライセンスのない外食店では、客がアルコールを持参して飲めるBYOB(=Bring Your Own Booze)というサービスを提供するところがあるが、同店はその反対で、簡単なおつまみもあるが、食べ物は自由に持参できる。幸い周囲には、フードコートやレストラン、日系スーパーがあるから、食べ物の調達に困ることはない。

概して料理よりも飲み物の方が利益率が高いから、BYOBよりも合理的だ。おつまみとしてメニューにあるのは、チーズのプレート(18ドル)とイベリコ豚のチョリソ(18ドル)のみ。そのため厨房も必要ない。

タップルームのメニューは、熱燗のチョイスもあることはあるが、ほとんどが冷やしたまま飲む。ここだけで飲める特選メニューには、純米吟醸生酒のシグナル、グランド・プレイリー、ベータ、そして、純米生酒のオキシデンタルと純米吟醸酒のセコンディ。また、搾りたての純米酒、ブルードアーと、同じく搾りたての純米吟醸酒のナンバーフォーティーン。価格は、グラス小が13~15ドル、Mが32~36ドル、LGが54ドル。

タップルームからはガラス越しに造酒場を見られる。酒造りのプロセスも見学できるという。

●店舗情報
「ブルックリン・クラ」(Brooklyn Kura)
所在地=68 34th Street Brooklyn, NY

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