
東京五輪のロゴ(2021年1月28日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】日本政府が、東京五輪に出場するアスリートに新型コロナウイルスワクチンの優先接種を検討していると、国内メディアが8日に報じた。
加藤勝信官房長官は同日、政府内でそのような計画は検討されていないと否定したが、アスリートの健康の保護については「議論を注視」していくと述べた。
政府は東京五輪が開幕する7月23日までに出場選手のワクチン接種を終わらせる意向だと伝えられているが、この報道にネット上では批判が広がっている。
日本のワクチン接種は遅れており、2月に開始してからの接種者数は医療従事者約100万人にとどまっている。来週からは高齢者の接種も始まるが、日本では米製薬大手ファイザー製のワクチンしか承認されていない。
国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長は、ワクチン接種を東京五輪出場の前提条件にはしないと発言しているが、五輪関係者は選手に接種を促している。【翻訳編集】AFPBB News