カリフォルニア生まれの新感覚アクティビティー、HOBIE(ホビー)を試してみた

カリフォルニア生まれの新感覚アクティビティー、HOBIE(ホビー)を試してみた

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  • 更新日:2022/08/06
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新感覚の水辺アクティビティー、その名はHOBIE(ホビー)

夏は水辺のアクティビティーが欠かせない季節。海水浴、サーフィン、シーカヤック、SUP、ラフティング、沢登り…。アウトドア好きならずとも涼しさを求めて海や川へ足を運びたくなる。

水辺のアクティビティーといえば近年はSUPが人気を集め、すっかり定着して海や川あらゆるところで見かけるようになった。また、海岸ではウィングフォイルも人気の様子。カヤックと釣り、SUPと釣りといった組み合わせて楽しむ人も増えているように思う。

そんな群雄割拠の水辺アクティビティー。このほどカリフォルニア生まれの「HOBIE(ホビー)」が本格的に日本へ上陸した。SUPのように立ち漕ぎするタイプや座って乗るカヤックタイプ、そして帆も備えたセールタイプなど、豊富なラインアップがあるという。

ホビーは、革新的な独自の足漕ぎシステムを備え、パドルやセールに代わる推進力を生みだすとのこと。足漕ぎシステム自体には新しさを感じないが、ホビーとは一体どんな乗り物なのか?

山梨県の西湖でホビーを試乗できるというので、さっそく行ってみることにした。

ペンギンから着想? それはベリーサイレントだった!

キャンパーにはお馴染みのスポット、山梨県西湖。西湖キャンプビレッジ・ノームには期間限定でホビーが体験できる「HOBIEベース」が構えられている。

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キャンプ場内にあるホビーベース。木材を使った落ち着いた雰囲気。木材は、富士箱根伊豆国立公園内の間伐材を使用している。

今回ホビーについて案内してくれたのはスタッフの土居愛実さん。なんと! 彼女はセーリング競技の元オリンピック選手。ロンドン、北京、東京と3大会に出場している日本を代表するアスリートなのだ。

水とフネのプロにホビーについて話しを聞きながら、体験させてもらうべく、さっそく湖畔へと向かった。

「いつも簡単なレクチャーはさせていただくのですが、とても手軽な乗り物なのですぐに乗れると思いますよ」と、土居さん。

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今回ホビーをレクチャーしてくれた土居愛実さん。笑顔がステキな女性。「せっかく海に囲まれた日本、もっと多くの人が水に親しむ環境を作りたい!」と、語ってくれた。

足漕ぎと聞いて一般的に連想するのは、公園のスワンボートだ。自転車のようにペダルを回転させて漕ぐイメージがある。だが、ホビーは左右独立したペダル(ステップ)を交互に踏み込むタイプだった。

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ホビーにファーストコンタクト! 西湖で試乗できるミラージュエクリプスというモデル。

まずは立ち漕ぎSUP「ミラージュエクリプス」に試乗させてもらう。こちらは硬いリジットタイプだ。ハンドルは体を支えるためにそっと手を添える程度。自転車のハンドルと形状が似ているが役割は全然違った。ハンドルにあるブレーキのようなものは舵になっていて、ラダーと連動している。右を握れば右へ、左を握れば左へとフネは旋回していく。

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自転車のハンドルそのものといったところだが、ブレーキではないのだ。

さあ、出発!

右、左、とペダルを交互に踏むと、フネは音もなくスーッと走りだした。「なんて静かなんだ!」これは一番の驚きである。水音がほとんどしない。カヤックなどであればパドルを漕ぐので、チャポンチャポンと多少なりとも音がする。が、しかし、ホビーはベリーサイレントだった。

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乗り始めて数分。操作に慣れてきた筆者。静かな乗り心地に感動中!

その静かさに感嘆していると、土居さんが説明してくれた。
「ペンギンの翼からヒントを得た足漕ぎのユニット(ミラージュドライブ)はとても静かなんです。海藻を巻き込んだり魚などの生き物を驚かしたりすることもありませんよ」

自然に溶け込むような、じつに静かな乗り心地。

「左右交互に踏むと前進、片足一方だけを踏み込めば、底部分の羽(水中にある)がフラットになるので上陸時も引っ掛からずスムーズです」

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これがペンギンに着想を得たという羽部分。想像を超えた仕組みと動きに驚く。水中ではこんなふうにパタパタと煽ぐように動いている。写真提供/HOBIE JAPAN

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西湖はとても静かな湖。サ〜っと時折、風が抜ける音が聞こえるくらい。ホビーはこのロケーションにぴったりな乗り物だった。

ちなみに、ストップ(停止)したりバック(後進)したりはできないが、のんびり湖上散歩するうえでは惰性に任せていても問題無い。左右の踏み込み動作を速くすると、その分フネも速く走った。速度が上がっても静かさはそのまま、なんともエレガントである。安定性もいいのでひっくり返る心配もなさそうだ。

釣りに最適。脚のチカラでフネはグングン進む

パドル操作などがない手軽さから、とくに水辺アクティビティー初心者にとってはとっつきやすくハードルが低いホビー。だがその分、風が強くなったら戻って来られない…といったことがおきはしないだろうかと、実は心配していた。

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インフレータブルタイプのミラージュアイエクリプス11にも試乗。

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幅が広く安定性にも優れたモデルだ。写真提供/HOBIE JAPAN

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中央部分の羽は片足を踏み込むとフラットになり、船尾のラダーは地面に接すると跳ね上がるようになっている。写真提供/HOBIE JAPAN

実際、乗っているときに湖上で時折強い向かい風が吹いた。もしパドリングであったなら、前進するのになかなか力のいる状況だったが、このホビーの場合は意外にもスイスイと進んだ。ペダルが重くなるという感覚もあまりなかった。

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先ほどのエクリプスよりも若干安定感があり、クイックに動いて小回りが利く印象があった。

「脚は体のなかでも大きな筋肉があるところなので、疲れにくく高いパワーを生みだすこともできます。動作も左右交互に踏むだけなので、そうした点では安心感があるかもしれませんね」と土居さん。

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ペダル部分。写真はエクリプスのものだが、基本的に仕組みは同じで交互に踏む。

確かに、パドリングはそれなりに漕げるようになるには練習が必要だし、日常的な体の動きからはかけ離れている。その点、歩くのと同じ動作の足漕ぎは、比較的誰もが無理なく、しかも長い時間できるのかもしれない。

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カヤックタイプにもトライ。パドルがないので、なんだか手持ちぶさた。釣りに最適。カヤックタイプはバックが可能。緑を引けば前へ、赤を引いて漕げば後ろへ進む。

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ホビーが開発した足漕ぎ装置「ホビーミラージュドライブ」は、感覚的には自転車の機構に近いものだと感じた。誰もが気軽に水の上に出ることができるきっかけを作る、そんな乗り物なのだ。両手が空くので、釣りには最適なのかもしれない。

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こちらはその名もプロアングラー14という釣り用に開発されたモデル。写真提供/HOBIE JAPAN釣りのニーズに合わせて自由自在な動きが可能。デッキの「360」とは旋回できることを示している。写真提供/HOBIE JAPANこれなら魚を驚かせずに静かに近づける。 写真提供/HOBIE JAPAN

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ホビーの創始者はサーフィン界のレジェンド

日本に本格上陸したホビーだがその歴史は50年以上前と古く、サーフィンに端を発する。創始者であるホビー・アルターは、サーフィン界ではレジェンドとして広く知られている人物だ。

かつてバルサ材(木製)で作られていたサーフボードを、現在の主流であるウレタンフォームとファイバーグラスを使用したボードを世界で初めて制作。サーフボードの発展に大きく尽力した。

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セーリングタイプのラインアップもある。安定感があり、通常のヨットよりも手軽に楽しめるという。写真提供/HOBIE JAPAN

そして、1968年にはセーリング・カタマラン(双同艇)を発表。安定性やスピード性に優れ、かつそれまでなかったカラフルなセールは多くの人の目を引いた。ホビーキャットとして世界中に広まり、現在も多くの愛好家がいる。

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実際に西湖でも風を掴んで楽しむことが可能。サイロフロートとの間のトランポリン部分にも人が乗れる。写真提供/HOBIE JAPAN

ホビー・アルタ—は、サーフィンのみならずセーリング界でも大きな功績を残している。

その革新的なものづくりは引き継がれ、1997年に開発された足漕ぎシステムのホビーミラージュドライブへと繋がっていったといえるだろう。

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こちらがホビー独自の足漕ぎユニット「ホビーミラージュドライブ」。取り外しが簡単に行える。

日本国内でホビー製品を取り扱うHOBIE JAPANを運営する株式会社アミューズは、俳優やミュージシャンなどのマネジメントを軸に、数多のエンターテイメントを手がけてきた企業だ。2021年に山梨県の本社を移転したことをきっかけに、アウトドア関連事業に取り組んでいる。

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日本初上陸の4人乗りのフィエスタ。こちらも西湖のHOBIEベースで楽しむことができる。

現在、常設でホビーを体験できる場所は西湖のみだが、今後は全国各地に広めていきたいとのこと。新たな水辺のカルチャーを展開すべく、今後のプロデュースに期待が高まる。

レンタル料はひとり60分¥3,300から¥5,500。

新感覚の水辺アクティビティー、この夏にぜひ体験してみてはどうだろう。

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おしゃべりしながら、のんびり湖上散歩。ライフジャケットは忘れずに!

HOBIE ベース

山梨県富士河口湖町西湖1030 西湖キャンプビレッジGNOME内
電話 090-4724-8568(営業日のみ)
営業時間 8:30〜18:00
営業日 土日祝日 ※平日は要問い合わせ
https://hobiejapan.com/

※構成/須藤ナオミ 撮影/小倉雄一郎

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