バイデン大統領が人気歌手の名前を混同、自身への高齢者批判に燃料投下

バイデン大統領が人気歌手の名前を混同、自身への高齢者批判に燃料投下

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2023/11/21

バイデン大統領は11月20日、家族が集う23日の米国の感謝祭の祝日を前に、食用の七面鳥を「恩赦」する恒例行事をホワイトハウスで開いたが、この日81歳の誕生日を迎えた大統領は、歌手のテイラー・スウィフトとブリトニー・スピアーズの名前を取り違え、自身の年齢に対する世間の懸念をさらに高めることとなった。

大統領はこの日、2羽の七面鳥が厳しい競争を勝ち抜いて恩赦を勝ち取ったことについてジョークを飛ばしたが、その「競争」の激しさを「ブラジルで行われたブリトニーのツアー」のチケット争奪戦に例えた。しかし、週末にブラジル公演を行ったのはテイラー・スウィフトであり、ブリトニー・スピアーズではない。

この明らかな取り違えは、以前から失言が多いバイデン大統領の高齢に対する批判に、さらに勢いを与えることにつながった。今回の失言は、Erasツアーを完売させたスフィフトが、NFL選手のトラビス・ケルシーとの交際でも注目を集め、セレブとしての地位を爆発的に高める中でのことだった。

81歳の誕生日を迎えた大統領は、この失言の数分前に「60歳になるのも大変だ」とジョークを飛ばし、会場の笑いを誘っていた。

バイデン大統領はこの日のイベントで、リバティとベルという名前の2羽の七面鳥が恩赦を勝ち取った競争について語りつつ「それは、ルネッサンス・ツアーやブリトニーのツアーのチケットを手に入れるよりも難しいことなんだ」と表現した。

5日に開示されたニューヨーク・タイムズ/シエナの世論調査によると、バイデン大統領が「年を取りすぎている」と回答した6つの激戦州の有権者の割合は73%に達していた。これに対し、現在77歳のドナルド・トランプが年を取りすぎていると答えた有権者の割合は39%だった。

政治ニュースサイトのポリティコは、バイデン大統領が、自身の年齢に対する有権者の懸念に対処するための努力の一環として、自分の年齢について頻繁にジョークを飛ばしていると報じている。先週のイリノイ州での演説では、途中で聴衆の1人が転倒したが、この件に関して大統領は「倒れたのが私ではなかったことをマスコミに知らせたい」と冗談交じりに述べていた。

一方、バイデン大統領の選挙スタッフは、同じような言い間違いを行ったトランプへの攻撃を強めている。トランプはここ最近、少なくとも7回にわたりバイデン大統領とオバマ前大統領の名前を取り違えていた。

forbes.com 原文

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