“先行逃げ切り型”の巨人が粘り強く「逆転勝ち」丸が同点弾で希望ともした

“先行逃げ切り型”の巨人が粘り強く「逆転勝ち」丸が同点弾で希望ともした

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/05/04
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広島対巨人 6回表巨人2死、右越え本塁打を放つ丸(撮影・足立雅史)

<広島2-3巨人>◇3日◇マツダスタジアム

「先行逃げ切り型」の巨人が今季5度目の逆転勝利で広島に競り勝ち、連敗を2で止めた。初回に坂本勇人内野手(32)の5号ソロで先制。3回に鈴木誠に逆転2ランを浴びたが、6回には丸佳浩外野手(32)、7回にはゼラス・ウィーラー内野手(34)のソロ2発で逆転に成功した。先発畠世周投手(26)は勝敗こそつかなかったが、5回2/3を7安打2失点(自責0)と踏ん張った。

◇     ◇     ◇

この一戦前までの「16勝のうち」の続きに、どちらのデータを選ぶか。巨人はこの試合前までの全16勝のうち「先行逃げ切りは12勝」で、「逆転勝利は4勝」。どちらを重視するかで、この試合の見方は変わっていった。

1回、前者のデータがクローズアップされる状況が生まれた。1死、坂本が広島森下の直球を引きつけてから軸回転で強振し、左中間席への5号ソロに仕留めた。勝ちパターンでもある先行逃げ切りのスイッチを発動させ「まずは先制点がとれて良かったですね!」と、胸をなでおろした。

3回、高まっていた勝利の確率が下がった。1死から菊池涼のゴロを遊撃坂本が弾いて2塁まで進塁を許すと、先発畠が2死二塁から鈴木誠に逆転2ランを浴びた。16勝のうち75%だった「先行逃げ切り」は消滅。連敗を2で止めるには逆転するしかなくなった。

そんな閉塞(へいそく)ムードを破り、後者のデータを呼び起こしたのは丸だった。6回2死、森下のカーブに体勢を崩されることなく右中間席へ運んだ。新型コロナウイルス感染からの復帰後8試合目。直近2試合は6打数無安打4三振で、1日中日戦では3回で交代。原監督から「丸の打撃じゃないんだから。コロナの影響はありますよ」と気に懸けられていた。4月29日には休日返上で打撃マシン相手に打ち込み、この日の試合前練習では石井野手総合コーチと意見交換しながら本来の打撃フォームの構築に励んだ。「いいスイングができたと思います。なんとか後ろにつなぐ気持ちでいきました」。その成果が16勝のうち25%の「逆転勝利」の希望をともした。

7回にはウィーラーが勝ち越しの1発をバックスクリーン右に放り込んだ。「逆転できてうれしいよ!! いいバッティングができたと思う。うれしいよ! くるりんぱ!」。ベンチに戻るとヘルメットをくるりと1回転させ、大喜びした。緊急事態宣言が発出していない広島の地で、スタジアムに集まった観客から放たれる熱気の中、巨人が粘り強い戦いぶりで「逆転勝利」の確率を上げた。【浜本卓也】

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