「希林さんは死にゆく姿も全部見せてくれた」浅田美代子が寄り添った“亡くなる最後の1カ月”〈体中に刺さった管を...〉

「希林さんは死にゆく姿も全部見せてくれた」浅田美代子が寄り添った“亡くなる最後の1カ月”〈体中に刺さった管を...〉

  • 文春オンライン
  • 更新日:2022/01/15

1月15日は、樹木希林さん(1943~2018)の誕生日。女優の浅田美代子氏は、16歳の時に受けたドラマ「時間ですよ」(TBS系)のオーディションで、樹木さんと初めて知り合った。以来、40年以上にわたり親子、姉妹、親友のような関係を続けてきた。(「文藝春秋」2022年1月号より)

【写真】体中に刺さった管の抜管まで見せたという樹木希林さん

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「専業主婦をやれたら何でもできるよ」

希林さんの最初の印象は怖そうだし面倒くさそうな人。でも、それ以上に面白そうな人だな、って思いましたね。当時のテレビドラマは週5日間かけて撮っていましたから、家族よりも共演者といる時間が長かったんです。自然と希林さんとの距離も近くなり、撮影前に誘われて、赤坂のホテルで朝からビュッフェで食事したりしましたね。

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樹木希林さん ©共同通信社

次の「寺内貫太郎一家」でも希林さんと共演することになって、デビューから3年間はずっと一緒でした。21歳で、私が歌手の吉田拓郎さんと結婚する時には両親から大反対を受けたのですが、最後は希林さんが私の家に来て直接母に「結婚は本人の自由ですから」って説得をしてくれたんです。「専業主婦をやれたら何でもできるよ」って、結婚を機に芸能界を引退することに悩んでいた私の背中を押してくれました。結婚後は私に芸能界を思い出させまいと気を使ってくれたのか、約7年間は私をご飯に誘いませんでしたね。

希林さんとの親交が以前にも増して深まったのは私の離婚後。「あぁ、やっぱり戻ってきたのね」って(笑)。それからは2人で海外旅行に行ったり、四季折々の美味しいものを食べたり、ワイドショーに出ている整形してそうな芸能人を見て「あの子、やったわね」って言い合ったり(笑)。本当に気の置けない間柄でした。

死にゆく姿も全部見せてくれました

亡くなる最後の1カ月は毎日のように希林さんのお見舞いに行きました。体中に刺さった管を抜管するためにお医者さんが私に席を外すように促しても、「この子も役者の端くれなんですから全部見せてあげてください」って言って死にゆく姿も全部見せてくれましたね……。今でも何か悩むと、「希林さんなら何て言うかな」っていちいち思い出しちゃうんです。ワクチン接種にしても小室眞子さんの結婚にしても、希林さんがいたら一緒に話せたんですけどね。

(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2022年1月号)

「文藝春秋」編集部

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