自殺19人、小中で不登校増 コロナ禍臨時休校影響か いじめは4万件超 20年度千葉県内国公私立・特支学校調査

自殺19人、小中で不登校増 コロナ禍臨時休校影響か いじめは4万件超 20年度千葉県内国公私立・特支学校調査

  • 千葉日報オンライン
  • 更新日:2021/10/14
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2020年度に千葉県内の国公私立の小中高校・特別支援学校が把握した児童生徒のいじめは、過去最多だった前年度より1万2011件減の4万839件だったことが、文部科学省の調査で分かった。新型コロナ感染拡大による臨時休校で児童生徒の接触が減ったことが要因とみられる。都道府県別では大阪、東京に次ぐ3番目の多さだった。一方、自殺者は6人増の19人。不登校は小中学校で増えており、県教委はコロナ禍による不安やストレスの増大などが影響したと分析している。

文科省が毎年実施している問題行動・不登校調査の結果。いじめ以外は特別支援学校分を含まない。

県内全体のいじめ把握件数は小学校3万4563件、中学校5265件、高校765件、特別支援学校246件で、いずれも減少した。

このうち、県教委は公立学校分を分析。いじめの内容は「冷やかし、からかい、悪口など」が各校種とも最多で、4~6割を占めた。高校では「パソコンや携帯電話などでの誹謗中傷」が28・4%で2番目に多く、小中学校でも増加傾向にある。県教委は、臨時休校で1人で過ごす時間が増え、スマートフォンに触れる時間が増加したことが一因と分析している。

心身への危害や長期欠席を招く「重大事態」は9件減の30件。小学校13件、中学校11件、高校5件、特別支援学校1件だった。このうち、生命や心身、財産を脅かすものは6件増の20件、長期欠席を引き起こした事案は14件減の16件で、6件は両方だった。

いじめを受けた児童生徒の1・7%が「誰にも相談していない」と回答。年々減少しているが、県教委は「決して少ない数字ではない」としており、SNSを活用した相談窓口の開設日を増やすなどしていじめの把握に努める。

このほか、不登校(私立含む)は小学校が337人増の2700人、中学校が12人増の5321人だった。年度をまたぐ長期休校で進級・進学の時期がずれ込み、不安やストレスのたまる期間が長引いたことが影響したとみられる。高校は907人減の1938人だった。

いじめの有無にかかわらない自殺者(公立校)は19人。小学校1人、中学校7人、高校11人だった。県教委は自殺の要因を明らかにしていないが、臨時休校明けの6月や夏休み明けの8月、多くの行事が中止になった11月に発生が多かったという。

新型コロナウイルス感染への不安などを理由に30日以上登校しなかった小中高校生(公立校)は1328人いた。

県教委は、今年9月から県内の全公立小学校にスクールカウンセラーを配備するなどして対策を強化。児童生徒課の担当者は「引き続きいじめの予兆を見逃さず、いじめの芽をしっかりと認知するよう各校に呼び掛けていく」とした。

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