
フェルナンド・アロンソは、アストンマーチンがサウジアラビアGPでも、開幕戦バーレーンGPと同じようなパフォーマンスを発揮できたことに、大きく安堵していると語った。
アストンマーチンは今季大躍進。プレシーズンテストから速さを見せ、開幕戦バーレーンGPでは、フェラーリとメルセデスとのコース上での戦いに打ち勝ち、アロンソが3位表彰台を獲得した。
しかし不安もあった。開幕戦の舞台バーレーン・インターナショナル・サーキットは、路面が粗く、さらにコースレイアウトも特殊。同じようなパフォーマンスを今後も発揮し続けることができるかどうか、それが懸念材料だったのだ。
ただ第2戦サウジアラビアGPでは、その懸念は払拭された。アロンソが予選で3番手に入り、2番手のシャルル・ルクレールがグリッド降格ペナルティを受けるため、フロントロウからスタートすることになったのだ。
「僕はバーレーンでのパフォーマンスについて、いくつかの疑問を抱えたまま、ここジェッダにやってきた」
アロンソはサウジアラビアGPの予選終了後にそう語った。
「バーレーンではとても良かった。でも、冬のテストはバーレーンで行なったし、第1戦もバーレーンだった。2023年のマシンを、他のサーキットでテストしたことはなかったんだ。だからジェッダにやってきて、順位を維持できるかどうかを確かめるのは、非常に重要だったんだ」
「ここで再び競争力があるということを感じられたのは、チームにとって大きな安堵だった。またマシンはどんなコンディションでもパフォーマンスを発揮できるように見えるので、ファクトリーのみんなが仕事を進めていくための、さらなるモチベーションになるだろう」
アロンソはフロントロウを獲得したにもかかわらず、レッドブルに太刀打ちできるとは考えていない。あまり欲張らず、直接のライバルであるフェラーリやメルセデスとの差を開くことに集中するという。
「2月13日に新車を発表した時、マイク・クラック(チーム代表)やランス(ストロール)、そしてチームの首脳陣たちとした会話を、よく覚えている。今年の目標を立てたんだ。その目標は、勝利のためにレッドブルと戦うというようなモノではなかった」
そうアロンソは語った。
「だからシンプルに行こう。地に足をつけて、ミスしないようにしよう」
「たとえ僕らに競争力があったとしても、僕らにとって非常に良い形になっている週末を、ポイントを獲得できずに終わらせることはできない。そうなってしまえば、我々にとっては最大の過ちだろう。だから、獲得できる最大限のモノをしっかりと掴み取るつもりだ」
Motorsport Network.