“意外な才能”阪神・佐藤輝のスライディングの器用さに注目 イメージが変わってきた

“意外な才能”阪神・佐藤輝のスライディングの器用さに注目 イメージが変わってきた

  • スポニチアネックス
  • 更新日:2021/05/04

◇セ・リーグ 阪神7ー3広島(2021年5月2日 甲子園)

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4月10日のDeNA戦で左足を伸ばし二盗を決める阪神・佐藤輝

【畑野理之の理論】8回の坂倉将吾の三塁線のゴロを逆シングルでさばき体を切り返してからの一塁へのストライク送球など、佐藤輝明の三塁守備は本当にいい動きだった。プロ入り前まで本職で、今も内野手登録なんだと改めて気づく。そう考えれば右翼の守備も無難にこなしているじゃないかと感心する。

この日の満塁弾での4番デビューや、4月9日の横浜スタジアムでの場外アーチ。豪快な打撃が特にクローズアップされてきたが、足も速く、肩も強く、内外野の守備もうまいと走攻守でレベルが高い。さらに、春季キャンプから双眼鏡をのぞいて彼のプレーを見てきたが、意外な才能を気づき、ずっと注目している。それはスライディングの器用さだ。ベースへは右足を伸ばす(左膝を曲げる)ことも、左足も伸ばす(右膝を曲げる)こともできるのを見て、驚いた。両方の足で滑り込める選手は決して多くはなく、試合の中で状況に応じて使い分けていることを知った。

4月10日のDeNA戦の9回に今季2度目の盗塁を決めたときは二塁ベースに左足を伸ばしてスライディングしていた。ちなみにプロ初盗塁の3月27日ヤクルト戦では捕手がはじいて送球されていないため、佐藤輝も立ったまま到達している。

守備では、例えば4月9日DeNA戦、3回の佐野恵太の右翼線方向へのライナー性飛球へのスライディングキャッチは、右足を伸ばしたものだった。ささいなことかもしれないが、現役9年で6度のゴールデングラブ賞を獲った外野の名手だった赤星憲広氏(本紙評論家)は「いやいやささいではないですよ」と、首を横に振る。

「どちらでも滑ることができれば歩幅を合わせる必要が無いので捕球に集中することが可能です。これはめちゃくちゃ大きいです。盗塁の場合は塁間と歩幅の関係で左足を伸ばすスライディングになるのでしょうが、でも例えば本塁へは回り込んだり捕手のタッチをかいくぐらなければならない時もあるので、やっぱり左右できるのは走塁面でもプラスです」

佐藤輝はヘッドスライディングもよく見せるなど、1メートル87、94キロの大きな体を見事に使いこなせている。豪快なスイングからのホームランか三振の2択ではなく、マルチな才能をもつ野球センスの塊なんだと、今は彼に対するイメージが変わってきている。=敬称略=(専門委員)

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