
仙台放送
2019年、仙台市の自宅に火をつけ、家族5人を殺傷したとして、殺人や放火などの罪に問われた男の控訴審で、仙台高等裁判所は無期懲役とした一審判決を支持し、控訴を棄却しました。
判決を受けたのは、住所不定・無職の佐々木伸被告(27)です。佐々木被告は2019年12月、仙台市内の自宅に火をつけ、父親と兄を殺害したほか、ほかの家族3人を殺害しようとした殺人や放火などの罪に問われました。
仙台地裁は今年3月、無期懲役の判決を言い渡しましたが、佐々木被告は判決を不服として控訴しました。
10月始まった控訴審では、佐々木被告側は「第三者が放火した可能性は否定できない」などとして、一審同様、改めて無罪を主張していました。
21日の控訴審の判決で、仙台高裁の渡辺英敬裁判長は、「付近の防犯カメラに不審者が映っておらず、第三者の犯行をうかがわせる事情がない」と指摘。親族との関係も良好ではなく、放火の状況などから「家族が死んでも構わない」という殺意があったなどとして、一審判決を支持し、控訴を棄却しました。