
厳しい表情の原監督
巨人の原辰徳監督(64)が18日のオープン戦・日本ハム戦(東京ドーム)後、緊急降板したエース菅野智之投手(33)をチクリと刺した。
この日先発した菅野は初回の先頭・五十幡に内野安打を放たれると、続く矢沢の打席で二盗を許し一死二塁と序盤からピンチが到来。さらには松本の打席で三盗を許すと、ここで女房役の小林が三塁へ悪送球し、その間に走者・五十幡は本塁生還。あっさりと先制点を献上した。
続く野村、清宮は打ち取って最少失点で切り抜けたものの、その後の2回にはマウンドに上がることなく、2番手・船迫に交代。アナウンスが流れると場内のG党からはざわざわとどよめきの声があがった。
予定していた6回、80球目安に遠く及ばず1回での降板…。これには指揮官も「私の中では頭が痛いところだよね。信頼しながら放任しているわけだからね。しっかり調整してくれているものとこっちは思っているからね」と苦言。開幕投手候補に挙げられる右腕のアクシデントは痛手ではあるが「そこはまだ幸い日にちがあるというところでね、本人がどう考えて、しっかりとしたモチベーションを持ち続けるかというところでしょうね」と希望を残した。
一方、投手を管理する阿波野チーフコーチは今後の菅野の登板予定について「この後ある程度予定も組んではいたけど、こういう事で降板となるとそこはいったん考え直す。不安を払しょくするための登板も必要だし、ブルペンももちろん必要だし、そう考えると判を押したように事が進むとは限らないので」と慎重な姿勢を示した。
開幕まで残り2週間弱。投手陣の大黒柱が再起を図ることはできるか――。
東スポWEB