入社半年で「まじめすぎるヤバイやつ」というレッテルを貼られた私が働く理由

入社半年で「まじめすぎるヤバイやつ」というレッテルを貼られた私が働く理由

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2021/02/21
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4年前。新卒で入社し、約半年が経った頃。

体育会系企業でわき目もふらず、上司の言う通りに働き続けていた。明らかにおかしいとわかる仕事も、先輩の命令であればやるしかなく、更に上の人間に怒鳴られるという悪循環を繰り返していた。

それでもヘラヘラと意味のない笑顔を貼り付け、自分より上の人からの「仕事ができない。」「使えない。」「お前、おもしろいことできねーのかよ。」と言った心無い言葉まで全て吸収して、そして反省してしまっていた。

仕事が続かない私に、祖父がくれた魔法の言葉。「そんな完璧な人間にはなれない」と思っていたけど

入社して約半年。悪循環を繰り返し、真っ黒な塊のような状態で、逃げるように退職した

反動が出たのは半年後。当時住んでいた家から職場は近く、決して満員電車に揺られているわけでもなかったのに、私は駅を降りてから職場までの道を泣き続け、職場でもちょっとしたことでボロボロ泣く“まじめすぎるヤバイやつ”というレッテルを貼られた。

「諦めが大切。」「そのうち慣れる。」そんな言葉をかけてもらっても改善することはなく、真っ黒な塊のような状態で、逃げるように退職してしまった。

その後、2か月近く何もできない状態で決意を固め、心療内科を受診。周囲には「新卒だから・・・。」で片付けられていた事を、「辞めて良かった。これから頑張ろう。」と話してくださったあの時の先生には感謝してもしきれない。

異業種へ転職。転職先のスタッフから「楽しみのため」に働くことを教えてもらった

そして、私は転職活動を始めた。元々は結婚式業界一本で就職活動し、それ以外は一切見ていなかったため、世の中にはこんなにも仕事があるのかと、これまで井の中の蛙であったことを実感した。その後、まったく何の期待もせず、力もない外資系の異業種へ転職。

営業も事務職も同量にあり、新しい事続きだったが、驚いたのは体育会系でないというだけで、こんなにも呼吸しやすくなるということだった。むしろ、必要以上の大声返事や過度な報告、先輩を立てるような発言、飲み会でのお酌は引かれて、笑われていた。

毎日が目から鱗だった。社内の悪口でつながっていた同僚は、雰囲気が良いだけで楽しいランチ仲間になるのだから当然といえば当然なのかもしれない。

この時、周りの環境のお陰で働く意味も見出せるようになる。ダンスが好きで週末はスタジオを借りて友人と練習するスタッフ、夫と二人山登りをしているスタッフ、家族でキャンプが習慣のスタッフ、1人でも赤ちょうちんのお店をめぐる楽しみを語ってくれたスタッフもいた。

ただ働いて、休日は寝て、家事をして終わっていた自分にとって、仕事だけにやりがいを求めるのではなく、楽しみのために働き、休みの日を充実させて生き生きとしている同僚や上司はとても輝いて見えた。

「この仕事はやっておきますね」。私を救ってくれていた先輩の言葉

新卒の説明会や大学の就職活動案内では、とにかくやりがいの話をされていたように思う。

そこを目指さなければならず、お客様の為、人の為という美徳が特に一人歩きしていた。実際は福利厚生や年間休日をもっと重視して探してもよかったのかもしれない。辛かった半年のお陰で楽しむことへの罪悪感のようなものは徐々に払拭されていった。

転職して3年、後輩もでき、新人さんのトレーニングも増えたが、休日はのびのびとしてもらえるよう、こちらから「有休取れている?」「残業しないでもう帰ってくださいね。」「この仕事はやっておきますね。」と声をかけるようになった。前職ではなかったが、現職場ではこの先輩方からの一言にとにかく救われていた。

新しく入ってきた人間はとにかく一生懸命に努力してしまうが、大切なのは何よりも受け入れる側の対応なのだと思った。そして何より、必要以上に考えこみ、固くなっていた新卒の私に今、声をかけてあげたい。

「憧れていた第一希望の会社を、あんなに絶望的な気持ちで退職することになりますが、あなた大丈夫。4年後にはもっと心から笑って、趣味に充実した、思っていたものとは別の人生を歩んでいます。だから勇気をだして、その会社を後にして、先に進んでね。」

たくさん泣いて悩んで出した答えが正しいかを、見えない誰かと常に比べていた私だったが、今の職場と輝いているスタッフのお陰で新しい働く理由を見つけることができた。

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