
桜の枝を手渡すスタッフ(右)(八戸公園提供)
青森県八戸市の八戸公園で剪定(せんてい)した桜の枝の無料配布が12日、同公園の駐車場で行われた。一足早く春の訪れを感じようと、午前9時の開始前から多くの市民が列を作った。
桜の枝の配布は2015年から毎年行っている。ソメイヨシノやオオヤマザクラなど約400本が植えられている同公園の「サクラの杜(もり)」などで2月中旬から剪定した枝を600本用意。1人3本持ち帰り、わずか30分足らずでなくなった。
同公園によると、水に生けて室内に置いておくと10日前後で咲き始める見込み。友人と訪れた同市の山田トモ子さん(82)は「玄関に飾りたい。咲くのが楽しみ」と話した。
同公園の狩野光明公園長は「部屋で早めの桜観賞を楽しみ、その後は公園にも足を運んで、桜を2度楽しんでほしい」と語った。