独フォルクスワーゲン、自動運転用のチップを自社開発に切り替える計画

独フォルクスワーゲン、自動運転用のチップを自社開発に切り替える計画

  • Engadget
  • 更新日:2021/05/03
No image

Andrew Tarantola/Engadget

独フォルクスワーゲングループのCEOヘルベルト・ディース氏が、自動運転システム用のソフトウェアだけでなく必要なチップやハードウェアを含めてすべて独自開発する計画を発表しました。

ディース氏はドイツ紙Handelsblattに、将来の自動車の高い要求に応えるパフォーマンスを発揮するためには、ソフトウェアとハードウェアを共に開発する必要があるとしました。そのためVWは半導体を生産する予定はないものの、VWグループのソフトウェア部門Cariadをシステム開発のため拡大し、関連特許取得にむけた体制を強化します。

ただ、現在の半導体供給が逼迫した状況が続くとすれば、いくらシステムを自社開発したところでその供給量が増加することはありえません。これはむしろ、カスタム統合チップを開発することで競合他社よりも早く新機能を開発、自社製品に搭載していけるテスラへの対抗策と考えられます。

ディース氏は「アップルやテスラは半導体開発の面でより高い競争力を持っている」とソフトとチップを同時に開発する企業が高い競争力を持っていると指摘しました。テスラは以前は自動運転システムをNvidiaの汎用技術に頼っていましたが、より最適化された開発のため自社開発のカスタムチップに移行しています。同じことはアップルにも言え、独自開発のSoCとソフトウェアを採用することで、チップメーカーのロードマップに従って電話やコンピュータを設計するのでなく、自社の理想的な製品戦略に合わせたCPUを投入、たとえチップそのものの性能がライバルよりも低い場合でも高いパフォーマンスを引き出しています。

なお、VWは2025年までは自動運転車の公道走行を予定していないとされます。独自開発チップが実際に自動車に搭載され、われわれにその威力を示すにはまだしばらく待たなければなりませんが、開発体制が定着すれば、汎用チップを利用するライバルメーカーに対するアドバンテージになるかもしれません。

Source:Autoblog

Munenori Taniguchi

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加