センバツ準V→ベンチ外 不振、けがから復活の明豊・竹下 夏の甲子園

センバツ準V→ベンチ外 不振、けがから復活の明豊・竹下 夏の甲子園

  • 毎日新聞
  • 更新日:2022/08/06
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第104回全国高校野球選手権大分大会の決勝で打席に入る明豊の竹下聖人選手=大分市青葉町の別大興産スタジアムで2022年7月24日午前10時20分、神山恵撮影

第104回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟など主催)が6日開幕した。初日の第2試合で樹徳(群馬)と対戦する明豊(大分)には、2021年春のセンバツ準優勝メンバーでありながら不調や相次ぐけがに苦しみ、一時はベンチにも入れなかった竹下聖人選手(3年)がいる。しかし諦めることなく、強打の中心打者として甲子園に帰ってきた。

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21年3月、市和歌山とのセンバツ2回戦。メンバーで唯一の2年生だった竹下選手は1―1の七回2死三塁で代打に起用された。相手はその年秋のドラフトでいずれも1位指名された小園健太投手(DeNA)と松川虎生捕手(ロッテ)のバッテリー。1ボール2ストライクと追い込まれながらスライダーを捉えた打球は三遊間を抜け、決勝打になった。勢いに乗った明豊は初の準優勝に輝いた。

しかしその後、不振に陥り、同年夏の大会はベンチ外。明豊は春夏連続の甲子園出場を果たしたが、竹下選手はかつて自身が脚光を浴びたグラウンドを見つめることしかできなかった。

巻き返しを誓った21年秋、新チームの副主将に選ばれたが、その後も災難に見舞われた。県大会ではスライディングした際に右手人さし指の爪がはがれ、ボールを投げられなくなった。22年に入ってからは左手のひらを骨折して手術。6月の遠征試合では膝の靱帯(じんたい)を損傷して夏の大会出場さえ危ぶまれた。

なぜ、こんなにけがばかり――。心が折れそうになったが、不振でベンチに入れなかった前の年、先輩たちからかけられた言葉が支えになった。「つらい思いをした人間は絶対強くなれる」。宮崎県から送り出してくれた両親にも「もう一度、甲子園でプレーする姿を見たい」と励まされた。

夏の県大会では持ち前の打棒が復活。チームの6本塁打のうち3本を1人で放ち、5試合で15打数9安打12打点、打率6割と打ちまくった。「球に逆らわず逆方向に強い打球を打てるのが持ち味。自信を持って戦って日本一を目指したい」。試練に耐えたつぼみが大舞台で大輪の花を咲かせる。【神山恵】

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