阪神に「JFK」超える勝利の方程式誕生か 好投手ズラリ、試される岡田監督の“手腕”

阪神に「JFK」超える勝利の方程式誕生か 好投手ズラリ、試される岡田監督の“手腕”

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  • 更新日:2023/01/25
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阪神の“抑え候補”となっている湯浅京己

阪神が今シーズン優勝するためには「勝利の方程式」をいかに確立できるかにかかっているかもしれない。岡田彰布監督は悲願の「アレ」達成に向け、入念なシミュレーションを行なっているという。

【アンケート結果】ファンが選んだ!「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」7人「打線は水物で安定しないため、投手を中心とした守備力を高めるのはセオリー。昨季同様、投手陣が頑張ることが優勝への第一歩」(阪神OB)

昨年もチーム防御率2.67はリーグトップと安定度抜群(2点台は阪神のみ)だった。逆に攻撃陣はチーム打率.243、得点489はともにリーグ5位と低迷。打線の底上げも当然必要になってくるが、今シーズンも昨季同様に投手中心の戦いになることが予想される。

「投手が頑張ってはいたが継投に関しては苦労した。救援陣は14勝24敗と借金10を作り、優勝を逃す要因ともなった。リーグを制覇をするためもテコ入れは必要」(在阪テレビ局スポーツ担当)

先発投手陣は12球団トップクラスと言えるほど充実している。昨シーズン最多勝、最優秀防御率、最高勝率の3冠に輝いた青柳晃洋を筆頭に、経験豊富な西勇輝、3年目左腕の伊藤将司、急成長中の西純矢、先発に転向する岩貞祐太、新助っ人のブライアン・ケラー、現役ドラフトで加入した大竹耕太郎など、ローテーションの一角を担える力を持った選手がズラリと並ぶ。

リリーフに関しても顔ぶれは揃っており、昨シーズン救援陣の防御率は2.39でリーグトップ。だが、誰が「抑え」を務めるかなど各々の役割が定まっていないのは気がかり。昨季は元々セットアッパーだった岩崎優が主に抑えを任され、57試合に登板して1勝6敗28セーブ、防御率1.96の成績をマークしたが、大事な場面で痛打を浴びるケースも目立った。

「(2021年シーズンまで抑えを務めた)ロベルト・スアレスの退団が大きな影響を及ぼした。岩崎には抑えとしての本格的な経験がなく失点することもあった。しかし本当によく頑張ってくれたので責めることはできない。新たな抑え投手を確立し、本来のセットアッパーで最大限の力を発揮して欲しい」(阪神OB)

スアレスは2019年オフにソフトバンクから加入し、抑えに定着後は絶対的守護神に君臨した。2020年から2年連続セーブ王となるなどブルペンを支えていたが、2021年シーズン終了後にMLBに移籍。昨季は抑えに指名された新外国人のカイル・ケラーが開幕から不調となり、その後は岩崎がその役割を担うなど、試合を締める投手をシーズン通して固定することができなかった。今季は先発陣の頑張りを1つでも多くの勝利につなげるために、ブルペン投手をどう起用するかが重要になってくるのは明白だ。

「岡田監督は現状を把握し、救援陣の整備が急務だと考えている。前回チームを指揮した時のようにJFKのような鉄壁救援陣の再現を目指す。そこで頼りになるのが藤川球児氏の存在。師弟関係と言える藤川氏と率直な意見交換をしている」(在阪テレビ局スポーツ担当)

2005年にリーグ制覇を果たした時にブルペンを支えたのが左腕のジェフ・ウィリアムス、右腕の藤川球児、久保田智之の3人。それぞれのイニシャルから名付けられた「JFK」は、優勝の大きな原動力となり、社会現象にまでなった。JFKの一角だった藤川氏は、今季から球団本部付Special Assistantの立場から岡田監督をサポートする。

かつて強力リリーフ陣の一員となっていた藤川氏の存在は心強いが、肝心のリリーフ陣の起用法はどうなるのだろうか。先述したとおり顔ぶれは揃っているだけに、使い方が何よりも重要になってくるのは間違いないだろう。

「少ない球種でもキレで抑える岩崎は、左打者を中心としたセットアッパー向き。抑えは昨季ブレイクした湯浅京己、来日2年目のケラー、新外国人ジェレミー・ビーズリーの3人から見つけるプラン。上手くいけば、この4人で救援陣のローテーションを回すこともでき、休養を取りながらシーズンを乗り切れる」(在京球団編成担当者)

抑えの候補となっている23歳の湯浅は、昨季セットアッパーとして59試合に登板し、リーグトップの43ホールド、防御率1.09と抜群の安定感を披露。最優秀中継ぎ投手のタイトルも獲得し、3月に行われるWBCの日本代表入りも果たしている。現状、湯浅が有力候補だが、昨シーズン途中から再び抑えに回ったケラー、新助っ人のビーズリーも指名される可能性がある。

「岡田監督は抑えとして湯浅を起用すると見られている。しかしプロで結果を出したのは昨年が初めてで、2年目のジンクスも心配。WBCでの肉体、精神面、両方の疲労も考慮しなければならない。開幕直後はケラー、ビーズリー中心、5月くらいから湯浅と考えても良いだろう」(在京球団編成担当者)

「ブルペンでは浜地真澄もさらなる飛躍、重要なポジション奪取を狙っているはず。同年代の湯浅の高評価に対しては、ライバル心を抱いているのも間違いない。取材のたびに湯浅の名前が出てくるのを見ても切磋琢磨できる良い関係」(阪神担当記者)

これまで挙げた投手以外にもブルペンには浜地もいる。昨年はキャリアハイ、そしてチームで4番目に多い52試合に登板し、1勝3敗21ホールド、防御率1.14の好成績をマーク。シーズン途中からは7回のマウンドを任されるなど、重要な役割を担った。

「他にも平田勝男ヘッドコーチが褒めちぎっている高卒2年目の森木大智がいる。一昨年、ウエスタン・リーグで活躍した村上頌樹をブルペン待機させても面白い」(阪神担当記者)

昨シーズン結果を残した選手以外にも、若手で「勝利の方程式」に入ってくるかもしれない投手も控える。

「最後は岡田監督の決断となる。適材適所の見極めや柔軟性に富んだ采配ができる監督。若手投手が育てば1度だけの優勝で終わらず、黄金時代到来も期待できる。まずは今季、何とか頑張って優勝して欲しい」(阪神OB)

「JFK」に負けない強固な救援陣を作れるかどうかで「アレ」の行方は違ってくる。岡田新監督が前回チームを指揮していた2005年以来のセ・リーグ優勝、そして1985年以来の日本一を達成するためにも、リリーフ投手陣のマネジメントは今季の大きな見どころの一つ。誰をどう起用するか、今から非常に楽しみでもある。

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