
「ロシア国民は習近平主席を大いに尊敬」 ロ中友好協会ガリーナ・クリコワ氏
14日、インタビューに応じるガリーナ・クリコワ氏。(モスクワ=新華社記者/曹陽)
【新華社モスクワ3月19日】中国から「友誼勲章」を授与されたロシア中国友好協会のガリーナ・クリコワ第1副主席はこのほど、モスクワで新華社のインタビューに応じた。ロシア国民は古い友人の習近平(しゅう・きんぺい)主席の再訪を心待ちにしているとした上で、今回の訪問は双方が両国関係を非常に重視していることをはっきりと示し、両国間の各分野における実務協力を一層強化するとの見方を示した。
クリコワ氏は、2013年に国家主席に就任した習近平氏は最初の外遊先としてロシアを公式訪問したと説明。訪問期間中にモスクワ国際関係学院で行った演説で人類運命共同体構築の理念と新型国際関係構築の主張を詳しく説明し、新時代の中国の特色ある大国外交の気風を示したことは、ロシア社会各界に深い印象を与えたと振り返った。
「ロシア国民は習近平主席を大いに尊敬している」と述べ、最近の世論調査でもロシア国民の多くが「中国は良い友人」と答えたことは、両国元首の戦略的指導と切り離して語ることはできないと指摘。習近平主席はさまざまな場面で、常に両国関係の発展に重要な貢献をした人々に配慮しているとし、国家主席再選後もロシアを最初の公式訪問国に選んだことは、両国の新時代の全面的戦略協力パートナーシップの重要性を際立たせるとの考えを示した。
クリコワ氏はこれまで何度も中国を訪れており、中国での勤務経験、生活経験もある。中国が成し遂げた全方位的な発展の成果は、ロ中協力に新たなチャンスをもたらすとし、両国の協力は強固な政治的基盤を持ち、産業の相互補完性も強く、昨年の2国間貿易額は2千億ドル(1ドル=約132円)に迫ったと説明。双方はエネルギーや農業、林業、観光業、科学技術などの分野で協力を強化し、地域間協力の潜在力をさらに掘り起こし、ロシアの極東開発と中国の東北振興戦略を有機的に結びつけることができるとも語った。