
騒然とする東京・八重洲。
19日午前9時過ぎ、建設現場で鉄骨が落下し、5人が死傷する事故が起きた。
事故発生から約30分後、周囲には複数台の救急車が止まり、けが人とみられる人が次々と搬送されていた。
事故があったのは、JR東京駅の八重洲口から約200メートルのところにある、オフィスビルや飲食店が立ち並ぶ一角。
午前9時20分ごろ、「ビルの建設現場で、作業員が鉄骨とともに落ちた」と119番通報があった。
警視庁と東京消防庁によると、5人の男性作業員が、ビルの7階部分で梁(はり)の組み立て作業をしていたところ、クレーンから伸びたワイヤで固定されていた梁が何らかの原因で外れ、作業員とともに3階に落下。
この事故で、建設作業員5人が病院に搬送されたが、30代と40代の男性作業員2人が死亡し、別の40代の男性作業員が重体。
残る2人のけがの程度はわかっていないが、命に別条はないという。
落下した鉄骨の重さは、約15トン。
当時、付近にいた人は、すさまじい衝撃音を耳にしていた。
近隣で働く人「本当に雷が落ちたような感じの音ですね。地響きもしていた感じだったので、最初はドカンって大きな音がしたんですけど、その後は金属の音が続いて、落ちているような感じがした」
事故があったビルは、2021年10月に着工し、内部には大規模なバスターミナルも整備され、東京の新たな玄関口となる予定の建物。
警視庁は、業務上過失致死傷を視野に、くわしい事故の原因を調べる方針。