“偽りの住民投票”で故郷奪われるのか...ウクライナの親ロシア派地域で編入への動き 避難民のロシアへの怒り

“偽りの住民投票”で故郷奪われるのか...ウクライナの親ロシア派地域で編入への動き 避難民のロシアへの怒り

  • 東海テレビ
  • 更新日:2022/09/23
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ウクライナの親ロシア派が支配する地域で23日から始まったのが、ロシアへの編入に向けた住民投票。国際社会が「偽りの住民投票」と批判する中、避難民からも怒りの声が挙がっています。

どこまでも続く長い車の列。ロシアからジョージアとの国境付近で発生した渋滞のきっかけは…。

プーチン大統領(9月21日):

「国内で部分的動員を行う。国防省と軍参謀本部の提案を支持する」

予備役30万人を招集する動員令へ広がる反発。これまでにロシア全土の39都市で、1300人以上が拘束されました。

当初、ロシア優勢と思われたこの戦いですが、ウクライナ軍がハルキウ州の一部を奪還するなど反転攻勢が続いています。

さらに、今回の演説でプーチン大統領が支持したのが「住民投票」。東部のルハンスク州、ドネツク州、そして南部のザポリージャ州とヘルソン州の親ロシア派が実行支配する地域で、23日から5日間行われます。

親ロシア派の住民を動員し、投票を根拠に一方的にロシアに併合することが狙いだとされています。

この動きに、日本にいるウクライナからの避難民は…。

妹・ナタリアさん:

「バカげた話だわ」

ナタリア・マリッチさん(33)。2022年3月、ウクライナ東部・ドネツク州のクラマトルスクから岐阜県各務原市に住む姉のスビトラーナさん(39)を頼って、2人の娘とともに避難してきました。そんなナタリアさん姉妹の出身地は…。

姉・スビトラーナさん:

「元々私たちは、いま親ロシアになった町に生まれました。イェナーキイェヴェっていう町」

現在、親ロシア派が支配しているドネツク州のイェナーキイェヴェで育った2人。8年前、親ロシアの支配が始まった頃、妹のナタリアさんはウクライナ内での避難を余儀なくされました。

妹・ナタリアさん:

「2014年にロシアと大きい喧嘩が始まった時、旦那が警察官だから、ウクライナのために頑張るか、親ロシアの警察になるか決めないといけなかった。彼はどうしてもウクライナの方に行きたくて、だから避難するしかなかった」

8年前、警察官の夫・アンドリューさんらと、ロシアの支配が及ばないドネツク州北部のクラマトルスクへ。同じドネツク州でも親ロシア派の町と北部の町とでは、環境が大きく違うと言います。

姉・スビトラーナさん:

「親ロシアの所で、ウクライナのニュースとかウクライナのテレビも全く何もない。もちろんお金とかも全部ロシアのルーブル。スーパーでも全部ロシアからの商品。その代わりにクラマトルスクは全部ウクライナの商品」

今回の住民投票が行われるのは、ドネツク州の親ロシア派が支配する地域のみ。

姉・スビトラーナさん:

「親ロシアに住んでいる人たちは、8年間ずっといろんなプロパガンダがあった。絶対、選挙はどうなるって決まっているでしょ。それはずるいじゃくて汚すぎる。それは絶対ダメなやり方してるってわかるでしょ」

実は、8年前にもウクライナ南部クリミアで、ロシア軍が支配する中で住民投票が実施され、その結果を根拠にプーチン大統領は一方的にロシアに併合しました。

妹・ナタリアさん:

「その時は馬鹿なゲームだって思った。そのうち元に戻ると思った。だって、この時代にそんなことを行うのはおかしいから」

「偽りの住民投票」で故郷が一方的に奪われるのか…。プーチン大統領への怒りが募るばかりです。

姉・スビトラーナさん:

「(プーチン大統領は)『ドンバスに住んでいる人間のためにやっている』って。やらなくていい。ウクライナ全体は無茶苦茶になってる。私たち無理矢理ロシア人になっても、ロシア人になる?ならないでしょ。ロシア人と仲良くなる?ならない。戦争がなんで意味無いかは、私たちはロシア人になれないから。なっても、なれない」

東海テレビ

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