女子ソフトボールの新リーグ、五輪復帰へ斎藤佑樹も登場の新たな戦略

女子ソフトボールの新リーグ、五輪復帰へ斎藤佑樹も登場の新たな戦略

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  • 更新日:2022/05/14
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Ⓒゲッティイメージズ

2028年ロス五輪で復帰目指し「世界最強リーグ」で活性化

今季から発足した女子ソフトボールの新リーグ「ニトリJD(ジャパンダイヤモンド)リーグ」が3月28日に開幕し、全国各地で熱戦を展開している。

新型コロナウイルス感染拡大で延期された2021年夏の東京五輪では3大会ぶりに実施競技に復帰し、エース上野由岐子を擁した日本代表が金メダルを獲得。2024年パリ五輪では競技から再び外れたが、2028年ロサンゼルス五輪で追加競技による復活を目指し、新たな戦略と魅力で国内リーグ活性化を図っている。

リーグの新名称は「ソフトボールのフィールドのダイヤモンド型と、アスリートとして宝石のダイヤモンドのように輝いて欲しい」という願いが込められ、目標に「世界最強リーグ」を掲げる。

大会方式も新たに変更され、レギュラーシーズンは従来の日本リーグ1部の12チームに2部の4チームを加えた計16チームが東西2地区に分かれ、10月24日まで各チーム29試合を実施。東西地区間の「交流戦」8試合も行われ、新機軸を打ち出した。

東西の「地区優勝チーム」はJDリーグ初代チャンピオンの座を決定する「ダイヤモンドシリーズ」に進出。東地区・西地区の2位・3位のチームは「プレーオフ」に進み、東地区・西地区の4位で勝率の高いチーム方のチーム(ワイルドカード)を含めた5チームでプレーオフを実施する。

勝ち上がった2チームが「ダイヤモンドシリーズ」へ駒を進め、地区優勝チームを交えたダイヤモンドシリーズで最後まで勝ち抜いたチームが、11月13日の決勝で年間王者に就くことになる仕組みだ。

始球式にハンカチ王子も登場、冠スポンサーはニトリ

4月23日、群馬県太田市で開催されたJDリーグ、ビックカメラ高崎―デンソーの始球式には元プロ野球の日本ハム投手で活躍した「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹氏がさわやかに登場し、会場を盛り上げた。

現役引退後、野球での始球式はあるが、ソフトボールは人生初。斎藤氏は群馬・太田市出身でもあり、日本ハム時代にはチームの後輩で早大時代にソフトボールをしていた大嶋匠氏と自主トレも行った思い出の地という。

始球式の前には2000年シドニー五輪銀メダル、2004年アテネ五輪銅メダルを獲得した元ソフトボール日本代表監督の宇津木妙子さんから熱心に指導も受け、マウンドに上がった。

新リーグの冠スポンサーに手を挙げたのは家具・日用品大手のニトリ。「ソフトボールで社会に笑顔を」とのスローガンで全面支援する。

SNS発信も積極的に展開しており、各節で最もWow!なプレーで魅せたMost Wow! Player(MWP)を決めるなど、新たな戦略で集客と魅力を呼びかける。元日本代表監督の宇津木さんも代名詞の「速射砲ノック」を披露するなど、盛り上げに一役買っている。

パリ五輪から除外、人気定着へ危機感も

ソフトボールの国内リーグが今季から再出発を切ったのは、2028年ロス五輪での復帰を目指し、競技の普及や人気定着を目指す危機感もある。

2008年北京五輪では悲願の金メダルに輝いたものの、その後2大会で競技が実施されず、世間の関心は次第に薄れていった苦い過去もある。東京五輪の盛り上がりを一過性のものにしないための切り札が新リーグでもあった。

3月28日の開幕戦はビックカメラ高崎とトヨタの顔合わせで、プロ野球ロッテの本拠地ZOZOマリンスタジアム。露出効果を高めるため、プロ野球の試合がない月曜日にナイターで行われ、約6500人の観客が訪れた。

東京五輪で投打の「二刀流」で活躍したビックカメラ高崎の藤田倭やトヨタの左腕、後藤希友ら新たなスター候補選手も着実に育ってきている。夏に向けてソフトボールの新リーグが今後も熱くなりそうだ。

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田村崇仁

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