「どうする家康」馬のCGのひどさに馬術指導者も「少し残念」 「松潤が馬に乗れない」説はデマ

「どうする家康」馬のCGのひどさに馬術指導者も「少し残念」 「松潤が馬に乗れない」説はデマ

  • デイリー新潮
  • 更新日:2023/01/25

鳴り物入りで始まったNHK大河ドラマ「どうする家康」。初回も第2話も視聴率が15%を超えるまずまずの滑り出しだが、意外なところに物言いが。馬の動きが変だというのである。

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松本 潤

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たとえば、テレビドラマ研究家の古崎康成氏も、

「脚本はよくできていて、見せるところは見せる。家康役の松本潤と瀬名役の有村架純の掛け合いも小気味よく、さすが古沢良太さん、と思いました」

と満足したようだが、続けてこう話すのである。

「ところが馬の動きが単調で、特に第1話の最後、信長の乗馬シーン。本物の馬はもっと左右にぶれたりしますが、(CGと実写を合成した)VFXを使った結果、馬はパッカパッカと機械的に動くだけで、幼児が乗る遊戯場の馬のようです。脚本も俳優も頑張っているのに、思わぬところで興ざめしたのは残念です」

「CGより生の馬の方が安い」

なぜそうなったか。多くの大河ドラマに馬術指導者として関わり、馬も提供してきた乗馬クラブ「ラングラーランチ」の田中光法オーナーに尋ねると、

「第1話放送後、馬関係の知り合いから何件も電話があり、“(CGは)あのクオリティーで本当によかったのか”と言われました。僕も少し残念です」

予算をケチったか、と思えばさにあらず。

「生の馬のほうがずっと安い。CGの予算で、生きた馬を何十頭も出せます」

そう話す田中氏によれば、NHKが馬にCGを用いた理由は、「最新技術を取り入れて撮影したい」ということに尽きるそうだ。しかし、古崎氏が言う。

「NHKは昔から、最先端技術を大河に反映させるのをひとつの目標にしていて、今回はVFX技術を導入したかったのでしょうが、もう少し作りこみに時間をかけたほうがよかった」

松潤は馬に乗れる

その結果、田中氏は、

「当初から馬のCGについて“これでは変だ”と進言しましたが、予算や制作時間の都合で、僕の声は反映されませんでした。僕が馬のCGに関わっていると誤解されるのは複雑ですね」

と嘆くのである。ある歴史評論家が、

「戦国時代の城郭が、しっかりした時代考証を経てリアルに描かれるなど、VFXが効果を上げている」

と語るだけに、ひとえに馬が残念。「松潤が馬に乗れないからCGに」とネットに書かれるなど、「被害」は出演者にも及んでいるが、

「今後は生の馬も出るし、松本潤さんも乗馬の練習や、馬を走らせる練習をしているので、期待してほしい」

と田中氏。松潤の名誉のために、こうも語る。

「10年以上前、『隠し砦の三悪人』という映画を撮る際に、松本さんはうちで乗馬の練習をしています。今回も去年の早いうちから何度も練習に来て、ちゃんと上手になっています。大河に出演される方は、みなさん乗馬の練習をちゃんとなさっていますよ」

CGを使う以上は、古崎氏が言うように、「これからどこまでリカバリーされるか期待したい」が、俳優がみな乗れるなら、生きた馬のほうがいい。そう思わない視聴者はいないのではないだろうか。

「週刊新潮」2023年1月26日号 掲載

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