『こんなに動けるんだ』とスタッフが感嘆。逸材グランワルツが初陣へ

『こんなに動けるんだ』とスタッフが感嘆。逸材グランワルツが初陣へ

  • Sportiva
  • 更新日:2020/11/22

厳選!2歳馬情報局(2020年版)
第24回:グランワルツ

史上最多の芝GI8勝をマークしたアーモンドアイ。次週のGIジャパンC(11月29日/東京・芝2400m)での引退が発表され、豪華メンバーとの対決で有終の美を飾ることができるのか、注目されている。

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その歴史的な名牝を育て上げたのは、美浦トレセンの名門・国枝栄厩舎。同厩舎には次なるスター候補が数多くそろっているが、これからデビューを迎える2歳馬の中にも、将来を嘱望された逸材がいる。

グランワルツ(牝2歳/父ロードカナロア)も、その1頭である。

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まもなくデビュー戦を迎えるグランワルツ

同馬の母は、現役時代に重賞3勝を挙げたバウンスシャッセ。2歳夏にデビューして初陣を飾り、3歳になって500万下(現1勝クラス)特別、GIIIフラワーC(中山・芝1800m)と連勝を飾った。

その後、彼女は牝馬クラシックのGI桜花賞(阪神・芝1600m)ではなく、牡馬相手のGI皐月賞(中山・芝2000m)へ果敢に挑戦。距離適性を考慮したものだったが、あえなく11着に敗れた。

それでも、続く牝馬クラシック第2弾のGIオークス(東京・芝2400m)では3着と好走。勝ったヌーヴォレコルト、2着ハープスターと僅差の勝負を演じて、力があることを改めて証明した。

以降、重賞戦線で奮闘。GIタイトルには届かなかったものの、古馬になってからGIII戦で2つの勝利を手にした。

そのバウンスシャッセが引退後、繁殖牝馬となって初めて産んだのがグランワルツ。すでに国枝厩舎に入厩し、デビューに向けて準備を重ねているが、スタッフの評価はどうなのか。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「グランワルツの馬体重は480kgほど。牝馬としては恵まれた体型です。調整過程において、国枝調教師は『軽い走りで、よさそうな雰囲気』と前向きなコメントを出しています。足元にやや不安があって、デビューがここまで遅れたようですが、今後パンとしてくれば『さらによくなりそう』とのことでした」

デビュー戦の予定は、11月23日の2歳新馬(東京・芝1800m)。最終追い切りでは、スタッフも驚くような走りを見せたという。先述のトラックマンが続ける。

「最終追い切りでは、鞍上が仕掛けると、一気に加速。併せた2歳馬を一瞬でかわしたようです。そのあとも余裕の手応えを見せて、『こんなに動けるんだ』とスタッフが感嘆していました。そして、東京・芝1800mの新馬戦はスローペースからの瞬発力勝負になることが多いのですが、この日の調教内容をそのまま再現できれば、『いい結果が出るのでは』と話していました」

母バウンスシャッセが奮闘したクラシック参戦を目指すグランワルツ。スタッフの心を揺さぶった走りで、そのひのき舞台へと一気に駆け上がっていくことができるのか。まもなく迎える初陣に注目である。

河合力●文 text by Kawai Chikara

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