
柏レイソルU-18酒井監督(写真=会田健司)
3月18日、福岡県でサニックス杯ユースサッカー大会2023の4日目が行われ、順位決定戦1回戦でどちらも予選1位通過の福大若葉(福岡)と柏レイソルU-18(千葉)が対戦。
序盤から一方的にボールを支配した柏U-18だったが、チャンスを決め切れないまま後半を迎える。それでも54分にFW吉原楓人がボックス左に切り込み先制ゴールを突き刺すと、その後もペースを譲らず、1-0で勝利し翌19日に行われる青森山田(青森)との優勝決定戦に駒を進めた。
ゲーム後、柏U-18の酒井直樹監督は「みんなリラックスしてやってくれました。彼らはこういう大きな大会に参加するのが初めてなので、"一日も無駄にできない"という意識でやっています。福大若葉さんの試合のアーカイブをみたら、しっかりと守ってカウンターのチームで、サガン鳥栖さんも攻めあぐねていましたので、僕らもどうやって崩すかというところにフォーカスを当ててミーティングをして臨みました。惜しいチャンスもいくつかあったんですが、あとはFWやアタッカーがしっかり決め切るところの資質が問われてきますし、それがないと上には行けません。去年はFW山本桜大がいたので彼が全部決めてくれましたが、今年は彼のような選手はいないので。彼でさえまだJリーグでは点も決められていませんし、(今のアタッカー陣は)まだまだですね」と試合を振り返り、崩しきる力をもっと付けなければいけないと話した。
さらに「去年出場機会のあった新3年生の中にケガ人が多くて、柏に残っている選手もいて2年生が多いので底上げが出来ている。本当にまだまだなチームで、プレミアは簡単ではない。彼らは未知の世界で戦っていくわけですが、もう少し危機感を持たせてやっていきたい。あすも出来れば勝って学びたいところですが、謙虚に自分たちはまだまだだと認識しながら進むことが大事かなと思います。プレミアの舞台では場の雰囲気や緊張感が全然違って、いつもの力が出せなくなるので、そういったところも要求していきたいと思います」とプレミア開幕を見据え優勝決定戦に挑むとコメント。
「僕も初めての経験でしたが、一回ドツボにハマってしまうと歯車が合わないままずっと最後まで行ってしまうので、残留争いに巻き込まれないことが大事かなと思います」。2022シーズンでは残留争いも経験した指揮官はスタートダッシュを誓った。
(文・写真=会田健司)