
2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を率いて世界一に導いたソフトバンクの王貞治球団会長(82)が25日、3月に開催される第5回大会に臨む「栗山ジャパン」にエールを送った。一問一答は次の通り。
-第1回大会はイチローの存在が大きかった。
イチロー君は選手たちに「アメリカの選手ってたいしたことないよ。本当にいい選手もいるけど、ほとんどの選手は君たちと変わらない」と言ってくれて。日本の選手たちは自信を持ってグラウンドに立てたと思う。だから今回も大谷君やダルビッシュ君から話を聞いて、そんなに差はないという気持ちで戦ってくれたらいい。
-国際大会ならではの難しさは。
短期決戦は何が起こるか分からないので、最後までしぶとく戦うことが大事だというのは学んだ。
-短期決戦だと選手の調子の見極めも難しい。
その時の調子より、本来の実力を見て僕は采配をしていた。やはり日本の選手は日の丸を背負うと別人になる。そこが印象的だった。今回も、選ばれた選手たちが個人ではなく日本のためと真剣に戦ってくれると思う。
-日本が世界に勝つためには。
以前は長打力はかなわなかった。でも今は大谷君もホームランがあるし、みんな飛距離も伸びている。投手は日本の方がレベルが上だと思う。実力的には対等に渡り合える。
-栗山監督の魅力。
冷静な感じで落ち着いた指揮を執る。だから選手たちが試合に打ち込みやすい雰囲気をつくってくれる。自分の思い描いたチームはできたと思う。あとはいい成績を出してほしい。
西日本スポーツ