
◆オープン戦 広島―オリックス(19日・マツダスタジアム)
オリックスの新外国人、ジェイコブ・ニックス投手=パドレス傘下=が広島戦に先発し、3回1安打無失点で5三振を奪う快投を見せた。「今は状態をちょっとずつ上げていって調整している段階。非常に良かったと思う」と充実の汗をぬぐった。
初回先頭の秋山を150キロ直球で空振り三振、野間は追い込んでから134キロのチェンジアップで空を切らせると、西川もスライダーで一ゴロに仕留めた。2回2死からデビッドソンに右翼フェンス直撃の二塁打こそ浴びたが、動じることなく後続を立った。3回も田中、大盛を連続三振に斬るなど、危なげなく3者凡退に打ち取った。
助っ人右腕は18年にメジャー2勝を挙げたトッププロスペクト(有望株)だったが、その後は右肘のトミー・ジョン手術や右肩痛で19年を最後に登板なし。今月10日の巨人戦(京セラD)で自身4年ぶりの実戦マウンドに上がり、2回無失点と好投していた。中嶋監督が「秘密兵器」と認める年俸2000万円の“格安”助っ人が順調に段階を踏んでいる。