厚生年金「ひと月30万円超」もらう人はどれ程いるか【2021年上半期セレクション】

厚生年金「ひと月30万円超」もらう人はどれ程いるか【2021年上半期セレクション】

  • LIMO
  • 更新日:2022/06/23
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2021年上半期にLIMOで配信した人気記事から、もう一度読み直したい!「編集部セレクション」をお届けします。(初公開日:2021年6月5日)

生活費を年金収入だけでカバーできない「老後の赤字」を想像し、不安を覚える人は多いかと思います。

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(令和元年度)によれば、夫婦2人で老後生活を送る上で必要となる最低日常生活費は月額で平均22万1000円となっています。

また、ゆとりある老後生活を送るための費用は平均で36万1000円となっており、ゆとりある老後を送れるだけの年金を受け取れる人がどれだけいるのか気になるところです。

私は以前金融機関でマネーセミナーの講師やマネープランニングのアドバイザーをしており、約1000人以上のみなさんのお金の相談を受けてきました。

相談では、老後の収支を心配する人は非常に多く、どのくらいの年金を受け取ることができるかを「ねんきん定期便」から一緒に確認させていただくこともよくありました。

そこで今回は、ゆとりある老後生活を送ることができる可能性の高い「ひと月30万円超」の年金受給者がどのくらいいるのかを確認していきたいと思います。

【注目記事】【今日から減額】国民年金と厚生年金「一般家庭」はひと月平均いくら受給しているか。早見表でチェック

1. 厚生年金の平均年金月額はいくらか

厚生労働省年金局が2020年12月に公表した「令和元年(2019年)度厚生年金・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の受給額の月額を以下のとおりです。

1.1 厚生年金保険(第1号)平均年金月額

14万4268円(うち男性16万4770円、女性10万3159円)

厚生年金の平均年金月額には男女差があり、男性のほうが約6万円多くなっています。夫婦世帯か単身世帯かによって、世帯の受給額にはかなりの開きが出てきそうですね。

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2. 厚生年金「ひと月30万円超」もらう人はどれ程いるか

前項同様の調査より厚生年金受給の分布を確認していきながら、「ひと月30万円超」の年金受給者の分布を確認していきます。

2.1 厚生年金 年金月額階級別老齢年金受給権者数(男性)

~5万円未満…15万977人

5万円以上~10万円未満…97万6724人

10万円以上~15万円未満…261万3866人

15万円以上~20万円未満…436万9884人

20万円以上~25万円未満…224万9128人

25万円以上~30万円未満…28万8776人

30万円以上…1万7626人

合計…1066万6981人

2.2 厚生年金 年金月額階級別老齢年金受給権者数(女性)

~5万円未満…31万5100人

5万円以上~10万円未満…234万1321人

10万円以上~15万円未満…218万2510人

15万円以上~20万円未満…41万2963人

20万円以上~25万円未満…6万3539人

25万円以上~30万円未満…4166人

30万円以上…379人

合計…531万9978人

「ひと月30万円超」の年金受給者の割合を見てみると、男性では約0.17%、女性では約0.007%。いずれもほんの一握りという結果になっています。

この結果から、年金だけでゆとりある老後生活を送れる世帯は、極めて少ないといってしまってもよいのではないでしょうか。

3. 年金収入になった時の強い味方とは

老後、年金収入だけになったときの強い味方は、いうまでもなくお持ちの金融資産でしょう。

ただ、わずかな利息しかつかない預貯金などの場合、切り崩しを続ければ、資産は減る一方です。そこで「お金に働いてもらう」という考え、つまり資産運用に視点を向けてみることをおすすめします。

どのような金融商品がご自身に合うかは、お金のプロのアドバイスを受けながら吟味していかれてもよいでしょう。

若い頃からコツコツ運用してきたお金が老後までに大きく成長し、年金収入をサポートしてくれる資産として活躍するかもしれません。

すでに資産運用に取り組んでいる方の中には、老後を迎えると、これまで運用してきた投資信託などを全て現金化される方がいらっしゃるのですが、老後も資産運用はぜひ継続されることをおすすめします。

「いざとなった時」に払出しができるよう、流動性を持たせて確保しておくべき金額は、ひと月の生活費の3カ月から半年分程度といわれています。その分は預貯金などで管理し、それ以外の資産は運用を続けることを心がけるとよいかもしれません。

資産運用を続けていくことで、資産が目減りする様子だけではなく、少しずつ増えていく部分を目にすることもできます。それだけでも安心感は大きいのではないでしょうか。

4. ゆとりある「素敵な老後」のために

今回は厚生年金の受給額を眺めたあと、老後のお金づくりについて考えました。

国民年金のみを受け取る方の場合は、厚生年金と比較するとかなり少ない受給額といえます。(令和3年度の受給額は満額でも6万5075円です。)

ただ、受けとる年金が厚生年金であれ国民年金であれ、年金生活に入ると、現役時代より収入が減ることはいうまでもありません。

セカンドライフの自由な時間は、ぜひ有意義に過ごしたいものですよね。「時間はあれどお金はない」「やりたいことはあるが、資金がない」というのは非常にもったいない!

早いうちから資産運用に取り組み、お金を効率よく育てていくことができれば、年金生活はゆとりある素敵な時間になっていきます。

お金のセミナーや無料相談などを是非活用して、老後の年金生活を支える資金作りに着手していきましょう。

参考資料

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(令和元年度)

厚生労働省年金局「令和元年度厚生年金・国民年金事業の概況」

日本年金機構「令和3年4月分からの年金額等について」

マネイロ「資産運用はじめてガイド」

熊谷良子(LIMO)「厚生年金「月30万円超」高額受給者は何%存在するか」

森重 由里子

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