鳥取城北の主将・河西 闘病の父に見せた泥だらけの勇姿「常に笑顔でプレーできた」

鳥取城北の主将・河西 闘病の父に見せた泥だらけの勇姿「常に笑顔でプレーできた」

  • デイリースポーツ online
  • 更新日:2023/03/21
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9回、2死で遊ゴロに倒れ、一塁へヘッドスライディングする鳥取城北・河西

「選抜高校野球・1回戦、東邦6-3鳥取城北」(19日、甲子園球場)

1回戦1試合と2回戦2試合が行われ、第1試合は東邦(愛知)が6-3で鳥取城北(鳥取)を下した。

闘病中の父に、白星こそ届けられなかったが、泥まみれになり、たくましい姿は見せられた。鳥取城北の主将・河西華槻捕手(3年)は胸を張る。「グラウンドで楽しく走り回っている姿とか、常に笑顔でプレーできたので、みんな褒めてくれると思います」と。

父・雄一郎さん(45)は、12月に脳梗塞で倒れた。一命をとりとめて、現在はリハビリに励む。この日は、息子の勇姿を見るために、テレビで観戦していたという。

6人きょうだいの次男。3つ上の兄・威飛さん(20)は同校で20年の甲子園での交流試合に出場した。父も高校球児だったが、途中で断念。野球を始める際には「続けることが大事。野球をやるなら最後まで続けなさい」と約束をさせられた。

この日は、2打数無安打3四球。九回2死走者なしでは、遊ゴロに打ち取られて最後の打者となった。「勝って校歌を歌っている姿を家族全員に見てほしい」と河西。夏も再び聖地に帰ってくる。父にスタンドで応援してもらうために。

◇河西 華槻(かわにし・はづき)2005年4月14日生まれ。17歳。兵庫県姫路市出身。172センチ、73キロ。右投げ右打ち。捕手。平野フェニックスで野球を始め、花田中時代は兵庫夢前ヤングでプレー。遠投95メートル、50メートル走6秒5。

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