韓国ドラマ「青春の記録」は入隊するパク・ボゴムへのエールだった!? ひとりの男の青春を刻んだ名作

韓国ドラマ「青春の記録」は入隊するパク・ボゴムへのエールだった!? ひとりの男の青春を刻んだ名作

  • ダ・ヴィンチニュース
  • 更新日:2020/11/22
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Netflixオリジナルシリーズ『青春の記録』独占配信中

韓国での放送とほぼ同時にNetflixで配信され、全世界中のドラマファンがリアルタイムでどきどきしながら見守ったラブストーリー「青春の記録」が最終回を迎えたのが10月27日のこと。あれから2周ほど観直したが、何度観てもぐっとくる。というか、観れば観るほど、この作品のことが好きになってきた。

俳優とメイクアップアーティストの卵どうしがふとしたきっかけで出会い恋に落ちるという設定はちょっと既視感あったし、登場人物がハイブランドの服を着てばんばん外車を乗り回しているというのも浮世離れしている気がするし…と、じつは中盤までは半信半疑で観ていたのだが、この「青春の記録」、それだけのドラマではなかった。ファンタジックな恋愛ドラマと思わせておいて、じつはもっと骨太に「ひとりの男」の物語を描き出す作品だったのだ。

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※以下、ドラマの内容に触れています。未見の方はご注意ください。

モデルとして経験を積みながら俳優を目指しているサ・ヘジュン(パク・ボゴム)を主人公にした「青春の記録」は、ドラマ前半こそ若者の群像劇として、とくに相手役であるアン・ジョンハ(パク・ソダム)の人物像が丹念に描かれ、ヘジュンの親友へヒョ(ピョン・ウソク)がジョンハのことを好きになっちゃったり、ヘジュンの元カノ、チョン・ジア(ソル・イナ、マジかわいい)が登場したり、これは「東京ラブストーリー」か「愛という名のもとに」的なドロドロ展開もあるぞと思っていたのだが、終盤にかけてそのストーリーは少しずつ様相を変えていく。主人公ヘジュンの内面にフォーカスが当てられ、彼の苦悩と成長が克明に描かれていくのだ。

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「本筋」だと思われていたジョンハとの恋愛は、ゴシップ紙の執拗なスキャンダル攻撃の影響もあって最終話のひとつ手前である第15話で終わりを迎える。そしてヘジュンは彼を取り巻くさまざまなトラブルや問題(兄や祖父をめぐる家族の問題、父親との確執、こじれかけた親友との関係…)に対する答えを出し、駆け上がってきたスターダムをあとに休業と入隊を決断するのである。その展開のなかで、ドラマのキャラクターにすぎなかったヘジュンの人物像がどんどん深みを増し、彼を演じたパク・ボゴム自身に重なっていくのである。

このドラマへの出演後、放送開始直前の8月31日に海軍の文化広報兵として入隊したパク・ボゴム。彼がこの「青春の記録」を「最後」に選んだのは、そこに自分自身の物語を重ねたからだろう。あるいは、制作サイドが「彼自身」を輝かせる花道を用意したのかもしれない。

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ボゴムは10代の頃から俳優として経験を積み、その後映画『コインロッカーの女』やドラマ「恋のスケッチ ~応答せよ1988~」でつかんだチャンスをものにして、一躍スターとして脚光を浴びた。しかしその裏側では家族の問題を抱え、想像を絶する苦労を重ねてきたことは、ファンであれば知っているだろう。まさに貧しい家庭に生まれながら、夢を胸に一歩一歩進んできた劇中のヘジュンさながらの苦労人なのだ。ドラマの最終回ではヘジュンがSNSを通してファンに「メッセージ」を届けるシーンがある。そこでヘジュンが語った言葉は、まるでボゴムから彼のファンに向けたもののようだった。ここにいたって、「青春の記録」は文字通りパク・ボゴムというひとりの青年の「青春」を鮮やかに刻みつける名作となったのだ。

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若者らしく夢を抱き、苦悩を抱え、でも自分の手で答えを見つけようと必死に努力する。そんなヘジュンの姿は、これまで見たことのないパク・ボゴムであり、より簡単な言葉でいえばすごく「等身大」だった。親しみやすさと、でも神々しいまでのオーラ、見る者すべてを虜にしてしまう彼の魅力のすべてを引き出し、なおかつ、彼自身の物語をドラマの主人公に重ねることで美しく演出してみせる。それがこの「青春の記録」だった。最終回のラストカットが、ヘジュンとジョンハの2ショットでもなく、親友3人組のグループショットでもなく、ヘジュンが「劇中で出演したドラマ」の決めシーンだったという事実が、それを物語っている。

ドラマのエピローグでは、2年後、兵役を終えて帰ってきたヘジュンが、変わらず押しも押されもせぬスターとして輝きを放っていることを証明してみせる。それはボゴム自身の未来であり、ドラマの制作チーム、そしてすべてのファンから彼に向けられた「エール」だったのだ。

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文=小川智宏

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