カンニング竹山が見た、喋った河野太郎さん、高市早苗さん、岸田文雄さんのリアルとは?

カンニング竹山が見た、喋った河野太郎さん、高市早苗さん、岸田文雄さんのリアルとは?

  • AERA dot.
  • 更新日:2021/09/15
No image

カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)

ポスト菅を選ぶ自民党総裁選挙は、岸田文雄前政務調査会長、河野太郎規制改革担当大臣、高市早苗前総務大臣が立候補を表明し、17日の告示を前に石破元幹事長が不出馬へ。お笑い芸人・カンニング竹山さんは、そんな総裁選にいろいろと思うところがあるという。

【アンケート結果】「テレビを見ていて信用できないと思う人」1位は?

*  *  *

自民党総裁選の報道に色々な意見があって、そのひとつは、野党支持者が多いのかもしれないけど、「自民党総裁選のことばかりメディアも取り上げるなよ」という意見。確かに、自民党を応援していない人からしたら総裁選なんて関係ないですよね。関係ないというか、毎日毎日「なんだよ!」ってなりますよね。でも、衆議院議員選挙も控えていて、総裁選で選ばれた人が首相になる可能性があるからじゃないですか。次の首相が誰かっていうのをやっているから、盛り上がる様相はありますよね。

野党が党代表選挙をやったらどうなるか? さほど盛り上がらないですよね。例えば、立憲民主党の党代表の選挙があり、その後に衆議院選挙あったとして、今回の自民党総裁選ほど盛り上がるかといえばそうではないだろうと思う。政権奪回とかをスローガンに掲げてやるだろうけど、盛り上がらない。自民党は、衆院選を控えているこの時期といい、盛り上がる要素を持っているということですよね。

よくよく考えたら、自民党総裁選が盛り上がるのは正しい事だと思うんです。民主主義の正しいありかただから。総裁選の裏で派閥がなんだとかは置いといて、ちゃんと選挙で代表を選ぶわけじゃないですか。共産党や公明党の代表は選挙で選ばれない。共産党は話し合いで決まり、任期も決まっていない。共産党の代表って、だいたいずっとやっている。民主主義の世の中で、代表を選挙によって決めていないのは、それはそれでおかしなことではないか? 別に僕は自民党寄りなわけではないですよ。自民党に文句を言っている党もあるけれども、その前に代表は選挙で決めるべきじゃないの?

メディアで自民党総裁選がこれだけ報じられるのは、自民党にとっても時期がいいのと、需要と供給のバランスが取れているからでは。総裁選に立候補している人たちは、自民党員票が欲しいからメディアで自分の顔と名前を売りたいんですよね。自民党員なんて国民全体からしたらほんのちょっとしかいないわけですけど、全国各地津々浦々に散らばっている自民党員に自分の顔と名前を売るのは、やっぱりメディアに多く出るのは手っ取り早い。こぞって、立候補者みなさんがメディアに出ていますよね。

インターネットメディアにも出てくれて、今週土曜深夜の「カンニング竹山の土曜TheNight」に岸田さんが出演してくれて2時間話しました。ABEMAprimeには河野さんが出てくれました。政治番組を始め、夜のニュース番組、昼のワイドショーなどにリモートやスタジオで出ているけど、明らかに全国に名前を売りたい、自分の主張を伝えたいというのはありますよね。インターネットメディアに出てくるのは、しっかり自分の主張を話せるというのと、インターネットを見ている人が多く影響力があるメディアと認められてきている。

メディアで取り上げても普段はあまり読まれない、視聴率が取れない政治ネタが、今回の総裁選は読まれる、数字が取れるのであれば、もっと取り上げようとなるわけじゃないですか。そういう意味で、今回の総裁選は需要と供給のバランスが取れている。ただ、自民党総裁選一色にメディアがなってしまうのは、あまりいいこととは思っていません。

が。

TBSの「news23」で河野さんが「派閥っていうのは、政治記者が面白おかしく取材していくうちに作られている。実際は、派閥で何票とか現場が動くことはない。派閥って報道したほうが面白いから政治記者はすぐにそうしたがる」と話していたことが面白かった。確かに、そういうところはすごくあると思った。田中角栄時代の派閥は、陸山会だ、宏池会だと確固たる派閥があっただろうが、我々世代がドラマで見るような政治派閥と今はちょっと変わってきているのではないかと思った。だから今回、当選三回生が派閥に関係なく選びましょうと集まったのも、昔ならあんなことしたらものすごい怒られたんじゃないかと思うんですよ。その辺で言うと、政治家は国民から離れているとは言われていても、離れないようにしようとしている人もいるんだなと思った。

メディアが、ここ10年ぐらい、もしかしたら安倍政権の時からかもしれないけれども、政権批判をするのがトレンドで、ちょっと偏りすぎな気もしています。モリカケのことも総裁選の出馬会見や番組に出演した時に、候補者は質問されるわけですよね。候補者たちはどういう風に答えるかというと、岸田さんなんかは何度も何度も答えていますが「説明します」と言っていますね。高市さんも「みなさんに説明をします」と言っているが、記者たちは「そうじゃないだろ! 再調査をするかしないかだろ!」と詰め寄る。

冷静に考えると、いま司法の場で話し合われていて、法治国家なんだから、裁判が終わるまでは再調査も何もないですよね。再調査したら、国は司法を無視するのか? ということになってしまう。それで、「この候補者は再調査しないんだ、安倍の肩を持っているんだ」としてしまう。そう詰め寄ることは理解はできますが、今再調査しますとなったら、それはそれでおかしなことではないのかな。

司法の結論が出た時に、その結論に対して国民があまりにも納得しなかったら、その時は国のやり方に則って、もう一回調査や裁判をやるとかね。この段階で「再調査」というのは、なんかメディアも詰め寄り過ぎだなと思った。

河野さんがテレビ番組に出演すると、脱原発問題、皇位継承問題に関して「出馬したら考えが変わったけれども、その点について聞かせてください」という質問ばかりされていました。その点に関して、河野さんは出馬会見で話しているし、考え方は変わっていないとしているし、ブログでも書いている。会見でもそれに触れているのに、テレビ番組などに出て来た時に、そのことだけを河野さんに散々ぶつけるって、やりとりだけを見た視聴者は「この人、考えを変えた人だ」って刷り込まれてしまうなと感じた。

岸田さんに関しては、思ったより話しやすい方でした。ニュースなどの映像でしか岸田文雄氏というものを知らないので「The国会議員」みたいな人かと思ったら、意外や意外、しゃべりやすい。岸田さんが何よりも話していたのは、これまでの自民党は「国民に説明不足な点はあった」と。

岸田さんには、例えば、河井案里氏の件も聞いたんですよ。「あれはどう思っているんですか? カネ出したのは二階さんということでいいんですね?」と質問したら、「執行部と言っているので、そういうことにはなりますね」とまで話してくれている。いろいろ話してはくれるものの核心部分になると、白・黒の断言はしない。そういう点はあった。

でも、この人が総理になったら、この時点でウソついていなければ、記者会見でもきちんと説明するんだろうなと思った。記者会見って、時間が限られているじゃないですか。記者会見という場が記者に説明して、国民が知ることになるわけだけれども、今は途中で切ったり、質問を一人一問にしたりして、「時間がないから十分な説明ができないのでは?」と質問したら「そこは可能な限り説明します」と。そこがキモだと岸田さんは言ってました。

一方、河野さんは白・黒、ハッキリ決めるイメージはありますよね。高市さんは主張は一貫していますよね。僕が昔、内閣府の詐欺防止のCMをやった時に高市さんが大臣だったんですよ。CM撮影後、詐欺防止のキャンペーンにも駆り出されて、東京・巣鴨でおじいちゃんおばあちゃんにビラを配る仕事で、その時、大臣の高市さんも来ていました。すごく話しかけやすい、ノリのいい関西の女性という感じでした。「大臣ってこんなにしゃべりやすいんだ!」って、思ったことを覚えています。

立候補者は50代~60代でみんな、このままじゃいけないという思いは同じな感じがする。この流れは止めなければならないということ。それぞれ、争点がなんだとかなるけど、今回みたいにワチャワチャなるのはいいことなのでは? 猫も杓子も誰でも政治を語っているっていうのはアリだな。政治は我々みんなのもの、国家もみんなのものだから。批判もわかるんだけど、自民党総裁選ばっかり取り上げやがってというのもわかるけど、それによって、おじさんもおばさんも、若者も政治の事をしゃべるというのは、実はこれはとても正しい。

■カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。オンラインサロン「竹山報道局」は、4月1日から手作り配信局「TAKEFLIX」にリニューアル。ネットでCAMPFIRE を検索→CAMPFIREページ内でカンニング竹山を検索→カンニング竹山オンラインサロン限定番組竹山報道局から会員登録。

カンニング竹山

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加