特集は、遠いようで、意外にアクセスしやすい富山の旅です。18日から3日間、お伝えしています。19日は、3000メートル級の山々が作り出すダイナミックな景色を楽しめる立山黒部アルペンルートと、歴史ある温泉をご紹介します。
【写真を見る】夏の立山黒部アルペンルート&歴史ある温泉 飛行機で行く富山の旅②
立山黒部アルペンルートの玄関口=立山駅です。
(木岡アナウンサー)
「立山黒部アルペンルートに向かいます。まず立山駅にやってきたんですが、こちらのケーブルカーに乗って上に向かいます」
ケーブルカーとバスに乗ってまずたどりついたのは。
(木岡アナウンサー)
「立山の中腹部、標高およそ2500メートル室堂までやってきました。かなり酸素も薄くなってきたんですが、ここから少し歩くと絶景スポットがあるということで行ってみます」
室堂平(むろどうだいら)は春にはそびえ立つ雪壁でできた「雪の大谷」で有名なスポット。夏場の気温は10度から20度くらいと涼しい避暑地になっていて、たくさんの高山植物が出迎えてくれます。
緑の中散策が楽しめるのは7月から10月ごろのみ。澄んだ空気と景色を楽しみながら歩いていると…
(木岡アナウンサー)
「すごい!きれい!真っ青な池。水面がゆらゆらキラキラと輝いていてきれいですね」
室堂平のシンボルとなっているみくりが池。およそ1万年前にできた火山湖で青々とした山のすぐ手前に、透き通った水面が広がる絶景スポットです。
ここから、黒部ダムに向かいます。移動の乗り物も珍しいものばかり。次の経由地大観峰(だいかんぼう)には日本唯一のトロリーバスで向かいます。バスといっても電気で走るため、電車の仲間です。立山の真下を貫くトンネルをギリギリの幅で通っていきます。
続いて、ケーブルカー。
日本最長1700メートルの距離があり、およそ500メートルの高さを一気に下ります。その間、スリルはありながらも圧巻の景色が楽しめました。ちなみに、このあたりは10月ごろ絶好の紅葉スポットです。
そしてついに…!
(木岡アナウンサー)
「ここですね~初めてです。うわ~!すごい勢いで水が出てる!」
標高1500メートルほどの高さに位置する黒部ダム。えん堤の高さは186メートルと日本一です。少し急な階段を上ると、展望台から黒部ダムが一望できます。
毎秒10トン以上の水が放水されている光景は迫力があります。この観光放水の期間は6月26日から10月15日までと限られた期間ですが、ダムによる発電は、年間およそ30万世帯分の電力をまかなっているといいます。富山と長野を結び標高3000メートル級の北アルプスを貫く世界有数の観光地、立山黒部アルペンルート。この場所にしかない雄大な景色を満喫することができました。
(立山黒部貫光 亀山栄介さん)
「標高が高く上がって黒部ダムのほうには少し下がる。ダイナミックな観光を味わっていただける観光地だと思います」
疲れた体を癒やしにやってきたのは、宇奈月温泉。今年、開湯100周年を迎えた歴史ある温泉地です。こちらの旅館は、黒部渓谷を走るトロッコ電車が見られる露天風呂が特徴。無色透明、弱アルカリ性の温泉はしっとりとなめらかな手触りです。
もちろん、食も充実しています。
(木岡アナウンサー)
「豪華なビュッフェ、お刺身、鱒寿司、ブラックラーメンも」
「富山ブラック」は、塩分補給のために生まれたとあって、なかなかの色の黒さ。
(木岡アナウンサー)
「噂に聞いていた通りです。しっかりとスープのうまみも感じられてご飯と一緒にどんどん食べちゃいそうなラーメンですね」
いろんな富山グルメが一度に楽しめ、目の前で調理も見られるという、楽しみが詰まったレストランです。世界有数の山岳観光で山々を楽しみ、温泉と食で体を癒やす。雄大な富山の自然を五感で堪能することができました。
20日は、富山といえばこれ!白エビの漁を見学してきました。天然のいけす=富山湾でとれた海鮮を使ったお寿司もご紹介します。