
KKT熊本県民テレビ
熊本の養殖業者が開発したせんべい。材料には加工の過程で廃棄されるマダイの骨が使われています。約3年の開発期間を経て完成した「SDGsなおやつ」、一足先に試食してきました!
県民の台所、田崎市場にある養殖業者「ふく成」。
福岡の菓子メーカーと協力して誕生したのが、この「こっぱせん」。
原料は…水産加工で廃棄されてしまう、マダイの骨なんです。
創業以来、天草市の養殖場で育てたフグやマダイなどの魚を卸売りしてきたふく成。
新型コロナをきっかけに2020年からは加工品の販売を始めました。
しかし、加工の過程で出てきた魚の頭や骨などが年間およそ5.5トン廃棄されることに。
■ふく成平尾有希取締役
「もともと卸売業を60年間やっていて、そのときは骨ごと納品していたが、小売業を始めたので骨が毎日100から200匹分出てきて」
とくに太くてかたいマダイの骨は加工するにも一苦労。そこでたどりついたのが骨を粉末にし、せんべいの材料にすることでした。
約3年の商品開発の末誕生した「こっぱせん」に社内からは…
■ふく成平尾有希取締役
「一生懸命愛情を込めて育ててきたので、こういった商品になってとても嬉しいなと思っています」
実際に食べてみると…
■宮澤奎太アナウンサー
「んーうまい!魚の臭みは一切なくて思った以上に鯛の風味がしっかりしています」
骨がまるごと使われていてカルシウムやコラーゲンも豊富に含まれています。
■平尾取締役
「老若男女皆さんに愛して頂ける商品になればなと思っています」
廃棄する骨を「おやつ」に変えるSDGsの取り組み。現在、予約を受け付けていて10月頃から発送が始まります。
18日からふく成のホームページで予約受付中。今後は全国のスーパーなどで販売予定
くわしくは「ふく成」で検索