甲子園出場校の名将たちが語る“極意”(1)「バッティングは何とかなる」だからこそ...

甲子園出場校の名将たちが語る“極意”(1)「バッティングは何とかなる」だからこそ...

  • ベースボールチャンネル
  • 更新日:2022/08/06
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産経新聞社提供

第104回全国高等学校野球選手権大会が2022年(令和4年)8月6日から17日間、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)に開幕。今年も49代表校が夏・王者をかけて熱戦を繰り広げる。甲子園に出場する監督たちは、どのような思考をもって、強いチームを作り上げたのだろうか。その“極意”を紹介する。《明豊・川崎絢平監督編》(2020年5月刊『高校野球界の監督が明かす! 打撃技術の極意』より一部抜粋)

【表】夏の甲子園2022 勝ち上がりトーナメント表

2010年に興南(沖縄)が優勝して以来、夏の日本一から遠ざかる九州勢。その中で、日本一に近い位置にいるのが明豊だ。智辯和歌山出身・川崎絢平監督の指導のもと、甲子園でも打ち勝てる強打線を作り上げている。

──2015年夏、仙台育英に敗れてから始まったバッティング強化。4年(※1)経った今、川崎監督はたしかな手ごたえをつかんでいる。

「バッティングは何とかなると思えるようになりました。だからこそ、大事になるのがキャッチボール。今、リクルートの段階ではキャッチボールがしっかりとできる子をよく見るようにしています」

──バッティングは、高校で鍛えることができる一方で、スローイングを教えるのが難しいと感じている。

「現役時代、バッティングが苦手だったので、試行錯誤して、考えながら取り組んでいました。いろんな人の考え方を聞いて、自分でも勉強して、それが今に生きています。だから、打てない選手を見ると、その子の気持ちがわかるし、『ボールがこんなふうに見えているんだろうな』ということも想像がつく。でも、スローイングに関しては、ぼく自身が苦労したことがないんです。考えずに、できてしまっていた。人に教える、伝えるとなると、自分ができてしまっていた分、難しさを感じます」

これは、なかなか深い言葉ではないだろうか……。現役時代、苦手だったからこそ教えられることがあれば、できていたからこそ教えにくいことがある。

川崎監督は、それを自覚したうえで、「だから、スローイングを教えるのは怖さがあるんです」と実感を込めて語る。打球への入り方や捕り方、ステップワークを教えることはできても、ボールを投げることに関しては、本人の感覚によるところが大きい。

今年で38歳(※2)。これから何度も甲子園に出て、優勝争いにも絡んでくるはずだ。バッティングのさらなる進化とともに、投げることに対する指導や考え方がどのように変わっていくかにも注目したい。

※1、2:発刊当時

大利実

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