
9回、ソロを放った安田を迎える吉井監督(中央右)=撮影・山口登
「オリックス・バファローズ3-2千葉ロッテマリーンズ」(19日、京セラドーム大阪)
首位の壁は高い。ロッテは九回に1点差に詰め寄ったが、逆転はならず。オリックスの優勝マジックは2に。それでもロッテ・吉井理人監督(58)は「そんなの関係ないです」と、強気に戦う姿勢を見せた。
先発の小島は8安打3失点で六回途中降板。打線は0-2の三回、藤岡の適時打で1点をかえして以降、八回まで無得点と苦しい時間が続いた。だが九回、1死から安田が左中間スタンドへ8号ソロを放り込み、反撃ののろしを上げた。
後続は凡打に抑えられ敗戦となったが、今季3度のサヨナラ打を放っている安田が、大事な一戦をただでは終わらせなかった。「なんとかひとつひとつ、勝っていけたら」。勝負強い男が、優勝に王手をかけた難敵を打ち崩す。